A:急熱・急冷に耐えられる、耐熱鍋土(たいねつ・なべつち)を使います。
いわゆる鍋土(なべつち)で作った土鍋はガスコンロでは使えません。
伝統的な「鍋土」は火鉢にかけることを前提に作られています。
ですからガスの直火には耐えられません。
僕は知らないで「鍋土」で土鍋を作って、ガスコンロに載せたことがあります。
しばらくすると、パキッと鋭い音がして、
鍋の底から湯気が出ました。
いつ真っ二つに割れるか、気が気ではありませんでした。
さいわい大事には至らなかったけれど、鍋土なのにどうして!?と納得できませんでした。
でも考えてみれば、ガスコンロなんて後から出てきたわけですから
鍋土の名前を返上しろ、というのは酷ですね。
耐熱鍋土にはペタライト(リチウム長石(※長石とは別物)というものが40~50%入っています。
ペタライトを入れることで、熱による膨張率が小さくなって
直火で焚いても割れない鍋ができます。
焼成温度はふだんの本焼きのときは1230~1250度くらいですが
それよりも低く、1150~1200度で焼きます。
写真は、ペタライト入りの耐熱鍋土で作った土鍋。ただいま乾燥中。

記事提供津田沼陶芸教室
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