2015年4月30日木曜日

作りたいものと、「土取り」の大きさの目安を教えて!

Q:作りたいものと、「土取り」の大きさの目安を教えて! (質問箱256)

A:ピンポン玉、みかん、野球のボール、グレープフルーツと覚えましょう。
  ※「季刊・つくる陶磁郎28 やきものづくりの法則」より

最初にくびれを作って、使う粘土の量を決めることを「土取り(つちどり)」と言います。
作るものの大きさによって、「土取り」の量も決まってきます。


「土取り」の大きさ

【ピンポン玉】 ぐい吞み、汲み出し、蕎麦猪口

【みかん】ご飯茶碗、徳利、取り皿、大ぶりの湯飲み

【野球ボール】どんぶり、サラダボウル

【グレープフルーツ】7寸皿

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2015年4月29日水曜日

電動ロクロは、どのくらいのスピードで回せば良いのでしょうか?

Q:電動ロクロは、どのくらいのスピードで回せば良いのでしょうか? (質問箱255)

A:だいたいの目安を話しましょう。

小さなものを作るときは、早め。大きなものを作るときは、ゆっくり。
これは指先に感じるスピードを一定にするためで、ロクロの回転スピードの鉄則です。





では、お茶碗や湯飲み、小皿など、
比較的小さいものを作るときの回転スピードの目安を書いておきましょう。

・芯出し(土殺し)
 10秒で25回転くらい。ロクロのペダルを最高速に踏み込んでもかまいません。

・形を作るとき
 10秒で20回転くらい(1回転0.5秒計算ですね)。

 ※皮を当てるときはゆっくり

・削るとき
 10秒10回転(1回転1秒)


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2015年4月28日火曜日


Q:粘土をブレンドすることがあるそうですが、何のために? (質問箱254)

A:粘土の特性を生かしながら、欠点を補うためにブレンドします。


たとえば僕の場合、「信楽の赤すいひ粘土」で作った作品が歪みやすいので
耐火度の高い「白すいひ粘土」を10%加えて変形しにくいようにしています。




またフチがひび割れしやすい粘土(いわゆるサクイ土)には、
粘りのある粘土を30%加えて欠点を補うようにしています。


コーヒー豆やウイルキーのブレンドと同じだと思いますが、大事なのは
元の粘土の良さを生かしたまま、欠点を補うブレンドにすることです。

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2015年4月24日金曜日

ロクロは漫然と挽いても上手くならないと言われました。どうすればいいの?

Q:ロクロは漫然と挽いても上手くならないと言われました。どうすればいいの? (質問箱253)

A:こんな形、こんなサイズにすると決めてからロクロを挽こう。

・形⇒
  絵にしてみるのがいちばん。
  描いてみると、作りたい形が具体的につかめます。
  口縁部はどんな形か?深さは?など、事前に決めてロクロを挽こう。




・サイズ⇒
  お茶碗なら口径○センチ、深さ○センチ。
  ふだんから、気に入ったものを見つけたら、サイズをメモしておきましょう。
  
  そのサイズ×115%(乾燥と本焼きで縮小するのを見越して)で作ろう。


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2015年4月23日木曜日

釉掛けの前に表面のホコリをスポンジで良くぬぐったのに釉ハゲだ出たのは、どうして?

Q:釉掛けの前に表面のホコリをスポンジで良くぬぐったのに釉ハゲだ出たのは、どうして?
  (質問箱252)
 
A:ホコリをぬぐったあと、スポンジのクズを払い落しましたか?

素焼き表面に付いたホコリは、ぬぐっておかないと釉ハゲの原因になります。
スポンジに水を含ませて、良くしぼってから、作品表面をぬぐってホコリを落とします。

でも、ご用心!
スポンジのカケラが表面に残っていると釉ハゲが起きます。
最後に、小ハケなどでスポンジのカケラを払い落としてから
釉薬を掛けましょう。



※長い間。釉ハゲの原因が不明でした。小ハケで払うようになってから
  釉ハゲは格段に減りました。

記事提供:津田沼陶芸教室