●質問
Q:菊練りがうまくできません、どうすれば上達しますか?
A:菊練りは粘土に入り込んだ空気を抜く練り方です。
パン屋さんのパン生地の練り方と同じです。
「菊練り三年」などと言われますが、それほど難しくはありません。
教室で練り方を教えると、みなさん三ヶ月くらいで練れるようになります。
言葉だけでは教えにくいので、インターネットのユーチューブなどで見て
コツをつかんでください。
陶芸を始めたいと思っている人や、始めたばかりの人が 知りたいことをQ&Aで答えます。 自分が陶芸を始めたころに???と疑問を感じたことや、 会員のみなさんから質問されたことがもとになっています。
●質問
Q:菊練りがうまくできません、どうすれば上達しますか?
A:菊練りは粘土に入り込んだ空気を抜く練り方です。
パン屋さんのパン生地の練り方と同じです。
「菊練り三年」などと言われますが、それほど難しくはありません。
教室で練り方を教えると、みなさん三ヶ月くらいで練れるようになります。
言葉だけでは教えにくいので、インターネットのユーチューブなどで見て
コツをつかんでください。
●質問
Q:初心者の参考になる本で、おすすめは?
A:僕(林)が読んで、とてもためになったり役に立った本を紹介します。
休刊などのものは、ネットで手に入ります。
1、技法についての入門書としては
・「季刊 つくる陶磁郎」入澤企画制作事務所編 双葉社
※作家の技法を、そこまで公開するの!?と驚くほど教えてくれました。
創刊号から休刊まで12年にわたってエッセイを連載させていただきました。
美しく志を感じさせる素晴らしい雑誌でした。
・「絵付けで楽しい陶芸」などの、「○○で楽しい陶芸」シリーズ。
視覚デザイン研究所
※線を引きまくり、ページがバラバラになるまで読みました。
・「陶芸入門コツのコツ」望月集 著 NHK出版
※陶芸はなんでもありだし、楽しいなと思わせてくれる。
・「電動ロクロとことんマスター」野田耕一 著 誠文堂新光社
※職人技だったロクロを、じつに理論的に教えてくれる。
・「陶芸の伝統技法」大西政太郎 著 理工学社
※高価で分厚い本ですが、僕は陶芸を始めてすぐに4回読みました。
陶芸とはとういうものかが、大づかみできたように思います。
2、陶芸の歴史と現代の課題については
・「日本陶磁の一万二千年」 矢部良明 著 平凡社
・「現代陶芸の造形思考」 金子賢治 著 阿部出版
3、陶芸エッセイ(広告です!)
・「週末陶芸のすすめ」林寧彦 著 文春文庫プラス
※趣味として陶芸教室に通い始めてから5年後に日本伝統工芸展に
初入選するまでの涙と笑いの奮闘記。
★アマゾン FUMさんのレビュー (ちょっとうれしかったので掲載!)
「陶器好きが高じて陶芸教室に通い始めたところ、すっかり魅了されていて、
こちらの本に出会いました。
作者ののめりこんで行く様子が自分のことのように感じられ、
その奮闘ぶりも含めて楽しく読ませてもらいました。
これから陶芸を始めようと思っている方、陶芸を始めたばかりの方、
陶芸歴のある方にも楽しく読めるおすすめです。」
●質問
Q:掛けた時に黒かった釉薬が、白く焼きあがるのはなぜ?
A:掛けるときの釉薬の色と焼き上がりの色とは、あまり関係ありません。
教室にある黒い釉薬は、原料にワラ灰を使っているから。
黒色は炭素の色で、1250度で焼くと炭素は燃えてなくなります。
ワラ灰は高温でも溶けにくく、焼き上がりは乳白色になります。
弁柄(酸化第二鉄)を調合した黒天目は、掛けるときは真っ赤ですが、
焼き上がりは黒くなります。
「え、この赤いのが黒くなるんですか!?」と驚く人を見ると、
自分も驚いたことを思い出して懐かしいです。
●質問
Q:土(粘土)に触るのに手がしっとりするのはなぜ?
A:土(粘土)に触っているのに、ガーデニングなどと違って手荒れしにくいですね。
作業が終わったあとは、むしろしっとり。
女性会員が「手の甲で作業したいくらいです」と冗談を言うほどです。
粘土の中には空気がないために、微生物が繁殖しにくいからではないでしょうか。
専門的なことはよく分かりませんが、たしかに陶芸家には手のキレイな人が多いですね。
「泥んこ美容」もあるくらいですから、肌に良い成分も粘土には含まれていそうです。
Q:津田沼陶芸教室では、子供も教えてもらえるのでしょうか?
A:小学生以上ならOKです。
小学生の場合は、お母さんなど家族の方の付き添いをお願いしています。
お子さんの作る傑作を褒めてあげてください。(付き添いの方は無料です)
●質問
Q:津田沼陶芸教室では、家で作った作品も焼いてもらえますか?
A:次の条件を満たせば焼成できます。
1、当教室の会員であること。
2、当教室で購入した粘土で作った作品であること。
3、当教室の釉薬を掛けること。
※正体不明の粘土や釉薬は教室の窯を痛める危険があるために、
原則としてお断りしています。
●質問
Q:使いやすい大きさのお皿を作るにはどうすればいい?
A:昔から決まっているサイズで作れば、使いやすい皿ができます。
たとえば
6寸皿(径18cm)は、一人分のおかず皿としてちょうど良い大きさ。
7寸皿(21cm)は、そこからみんなで取り分けるのに良いサイズで、
カレー、パスタなどの一人用の皿にも良い。
5寸皿(15cm)は、各自の取り皿用や、ケーキなどの菓子皿に最適。
4寸皿(12cm)は、おひたしや、お漬物にぴったり!
作ったあと乾燥と本焼きで約15%小さくなります。
ですから作るときには収縮分を見越して、
6寸皿なら、18センチ×1.15=20.7センチで作るようにしましょう。
また、外で食事したときなど、使いやすそうな器だなと思ったら、
縦、横、高さのサイズをメモしておくのもいいですね。
ホームセンターなどで、「ご自由にお使いください」と表示されている
紙のメジャーをもらってお財布に入れておくと便利です。
●質問
Q:鉄絵を描いて時間が経ったのに、触ったら手に付いたのはどうして?
A:鉄絵や下絵の具などで素焼きの表面に描いた線や絵は、
素焼きが水分を吸うことで付着しています。
乾くと、素焼きの表面に粉がのっている状態ですから、
触ると手に付いたり剥がれたりします。
油絵などは時間が経てば固まりますが、
鉄絵や下絵の具は余計に手にくっつきます。
器を触るときは、絵のない部分を持つようにしましょう。
●質問
Q:釉薬を掛けたあとの小さな穴や釉だれは、そのまま焼いても大丈夫?
A:灰を使った釉薬ならそれほど気にしなくてもかまいませんが、
石灰を使ったものや、灰の入っていないものは、
痕がそのまま残りやすいので修正しておきましょう。
空気の抜けた小さな穴は、指先でなでて消します。
釉だれ(釉薬の垂れたあと)は、剣先やナイフで削ってから指で均します。
Q:釉薬を掛けたあと、ガラス片をのせて焼いたらどうなりますか?
A:キレイに発色しますよ。
たとえば透明釉を掛けた皿に色ガラスをのせて本焼きすると、
器のくぼみに溶けた色ガラスが溜まって美しく発色します。
色ガラスの周囲にガラスと釉薬が混ざった部分ができて、
その外側はふつうに釉薬がかかった状態で焼きあがります。
窯の温度の上昇によって先に色ガラスが液体化(700度くらいで)して、
まだ粉末状の釉薬を外側に押しのけて、
さらに温度が上がると(1100度くらい)釉薬が溶けるために
上のような模様ができると考えられます。
ガラス片は、気に入った色のワインボトルを残しておいて砕いたり、
(くれぐれも、ケガしないように)
浜辺に行ったときに拾い集めてくるのも楽しいですよ。
●質問
Q:ロクロの挽き方や、作り方を教わってもすぐに忘れてしまいます。忘れないコツは?
A:ノートを取ることですね。
私(林)について言えば、陶芸教室に通い始めてすぐにノートにメモするようになりました。
今も続けていて、20数冊になりました。
忘れないうちに書くのがコツで、唐津で教わっていた時には、
一時間に一本しかない帰りのバスを待ちながらバス停で書きました。
図にして描いてみれば、「あれ?右手の中指はどこに置くんだ?」などと考えるので
わかったつもりで済ましていたことが、「あ、わかった!」に変わります。