2013年6月22日土曜日

カラカラに乾燥した粘土を再生させる方法を教えて!

 
 Q:カラカラに乾燥した粘土を再生させる方法を教えて! 
(質問箱117)

 A:器を乾燥させたら割れを発見!
   そんな作品がかたまったら、粘土を再生させましょう。

1、水を入れたボウルに、作品を沈めます。



2、小さな泡を出しながら、作品が少しずつ崩れてゆきます。
 (これはぜひ実際に見てください。
  ハイスピード(スローモーション)映像で
  崖(たとえばグランド・キャニオン)の崩壊を見るよう。)
  見とれるほどきれいです。
  ※表現が適切かどうかは、さておき。

3、ぜんぶ崩れたら、余分な水を捨てて
  ひたひたの状態にします。
 

  

4、削りで出た粘土を完全乾燥させたものを用意します。



5、それを、3の上に振りかけます。





6、ひと晩おいてから、石膏ボードの上で練れば
  再生粘土のできあがり!


記事提供:津田沼陶芸教室

2013年6月18日火曜日

「陶画のり」でマスキングした部分が見えにくい。対策は?

Q:「陶画のり」でマスキングした部分が見えにくい。対策は? (質問箱116)
  

A:「陶画のり(ラテックス)」は透明になるので、
   赤インクを1、2滴加えましょう。



「陶画のり」使い切る量だけ小皿に入れて、
赤インクをスポイトでポタポタと加えます。

マスキング部分が赤く着色して、
塗った部分がよく分かります。

「陶画のり」の使い方については、「陶芸の知恵袋」に詳しく書きましたので
参考にしてください。

■ ラテックスがドロリと固まってきた! 

■ ラテックスを使った筆の後始末はどうすればいい? 

■ ラテックス(ゴム液)で描いているうちに筆が固まります。対策は? 

■ 固まりかけた「ラテックス」を元に戻す!オリジナル・ワザ!公開  /陶芸の知恵袋41 

■ これがラテックスの正しい保存法!  /陶芸の知恵袋42 

■ ラテックス(陶画のり)の正しい使い方!  /陶芸の知恵袋47 


記事提供:津田沼陶芸教室>

2013年6月16日日曜日

手ロクロの使い方がヘタだと言われました。上手な使い方って?

 
 Q:手ロクロの使い方がヘタだと言われました。上手な使い方って? 
(質問箱115)
   

 A:手ロクロの回転を利用しましょう。


せっかく手ロクロが回るのに、
絵を入れるときや、撥水剤を塗るときに
筆のほうを動かす(回す)人が多いですね。
   

高台に撥水剤を塗ったり、鉄絵で線を描いたりする場合、
筆先を一か所に固定して、手ロクロを回せばラクにできますよ。





写真は撥水剤(スペーター)を高台に塗っているところ。
(写真協力は会員のMさん)


記事提供:津田沼陶芸教室

2013年6月15日土曜日

釉薬が垂れたあとなど、均した方が良いですか?

 
 Q:釉薬が垂れたあとなど、均した方が良いですか? 
(質問箱114)
   

 A:灰を使った釉薬であるなら、石灰を使った釉薬ほど
   気を遣うひつようはありません。

   
石灰を使った釉薬は、
   掛けたときの様子に近い状態で焼きあがります。
   気泡が残っていれば、指先でつぶしながら均します。
   釉垂れは、ナイフを使って削ってから均します。

   灰を使った釉薬の場合は、焼成中に溶けて周囲となじむために
   気泡や釉垂れもほとんど目立たなくなります。
   
   釉薬の調合に石灰が含まれているか、灰がふくまれているかに
   注意してください。   
  

記事提供:津田沼陶芸教室 

2013年6月10日月曜日

柔らかすぎる粘土を適当な固さにする方法は? その2 

 Q:柔らかすぎる粘土を適当な固さにする方法は? その2 (質問箱113)

 A:時間があるなら「逆Uの字」乾燥です。

石膏ボードで荒練りするのが手っ取り早いですが、
時間があるなら粘土を逆Uの字にして、
自然乾燥させる手もあります。




適当な固さになったら荒練り、菊練りしましょう。


記事提供:津田沼陶芸教室

2013年6月6日木曜日

器の内側にハンコを押したら、外側がふくらんだ。対策は?

 
 Q:器の内側にハンコを押したら、外側がふくらんだ。対策は? (質問箱111)

 

 A:内側に押すときは外側に、
   外側に押すときには内側に、指を当てましょう。

   写真は内側にハンコを押していますが、
   外側を指でしっかり支えています。。


   ハンコを押す順序は、口に近い部分から始めて
   底はさいごに押します。(早く乾くところから、が原則)

 

   完成です。高台の中にサイン代わりにハンコを押すときも、
   底にしっかり指を当てましょう。

 


記事提供:津田沼陶芸教室

2013年6月5日水曜日

Q:「山挽き」と「一本挽き」ってなんですか?

 
 Q:「山挽き」と「一本挽き」ってなんですか? 
(質問箱112)

 A:「山挽き(やまびき)」は、ひとつの粘土の塊から次々に作ってゆく挽き方。
   「一本挽き(いっぽんびき)」は、一個だけを作る挽き方です。

   
「山挽き」は、同じサイズのお茶碗などを粘土が無くなるまで
   作り続けるのがふつうです。
   
   ある程度の大きさがあるものを作るときに「一本挽き」します。


    記事提供:津田沼陶芸教室