2013年12月1日日曜日

焼くとき、途中まで窯のフタを開けておくのはナゼ?(改定版)


Q:焼くとき、途中まで窯のフタを開けておくのはナゼ? (質問箱191)

A:粘土や釉薬に含まれている水分を窯の外に逃がすためです。



素焼きや本焼きをするとき、昇温の途中まではフタを少し開けておきます。
粘土や釉薬に含まれている水分を窯の外に逃がすためです。

最初から閉めきった状態で焼くと、窯の鉄部分が、錆(さび)やすくなります。
また作品に変色が見られたりします。

私(林)の場合は、電気炉なら530℃を越えるまでは、7センチほどフタを開けておきます。

水分なら100℃で水蒸気にりますが、粘土の中に分子の状態で含まれている水(H2O)は
530度くらいで水蒸気になるそうです。

水分がすべて窯から逃げるのを待って、
550度から600度くらいになってから、フタを完全に閉めます。
その温度になったらフタを閉めます。

ガス窯でも同様で、
600度くらいで、窯の天井にある蒸気を逃がす口を閉じます。

いま、518度なので、もう少ししたらフタを閉めます。





記事提供:津田沼陶芸教室

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