2013年11月29日金曜日

焼くとき、途中まで窯のフタを開けておくのはナゼ? 

      
Q:焼くとき、途中まで窯のフタを開けておくのはナゼ?  (質問箱191)

A:粘土や釉薬に含まれている水分を窯の外に逃がすためです。




素焼きでも本焼きでもそうですが、
水分を逃がさないで焼くと、窯の鉄部分が、錆(さび)やすくなります。
また作品に変色が見られたりします。

私(林)の場合は、電気炉なら530℃になるまで7センチほど開けておきます。
水分なら100℃で蒸気になるはずです。
それなのに高温になるまで開けておくのは、粘土の中に分子の状態で含まれている
水(H2O)が蒸気になるから(これは本からの知識です)。

水分がすべて窯から逃げるのが530度と言われるので、
その温度になったらフタを閉めます。

ガス窯でも同様で、
530度になったら窯の上部の、蒸気を逃がす口を閉じます。

いま、518度なので、もう少ししたらフタを閉めます。




記事提供:津田沼陶芸教室

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