2013年3月31日日曜日

Q:化粧土に「とも土」を加えると付きがいいと聞きました。どこで買えますか?

質問
 Q:化粧土に「とも土」を加えると付きがいいと聞きました。どこで買えますか? (質問箱70)
 
 A: 「とも土」は買えません。作品を作った粘土のことです。
   
   漢字で書くと「友土」でしょうか、「共土」でしょうか。
   ともかく、化粧土を掛けようとしている作品に使った粘土のことです。
   その粘土を10%ほど化粧土に入れてやると、
   お互いの相性が良くなってはがれにくいというわけです。
   
   私(主宰の林)も、「とも土」を買おうとして
   材料屋さんに電話をしたことがあります。

   「とも土はありますか?」「今は、扱ってないですね」
   「そちらのような大きなとこにもないんですか?」
   「ええ、今はないですね」
   という、ちょっと笑える会話でした。
   以前は「とも土」を扱っていたんでしょうかね。
 記事提供:<a href="http://www.ne.jp/asahi/yasuhiko/hayashi/tsudanuma/studio" target="_blank">津田沼陶芸教室</a> 

2013年3月30日土曜日

Q:ロクロが前よりもヘタになったのはどうして?(質問箱69)

 Q:ロクロが前よりもヘタになったのはどうして? (質問箱69)

 A:あなたが上手になったから、そう感じるのです。
   ヘンな言い方ですが、自分にも覚えがあります。
   
   上手になって、以前は厚くしか挽けなかった粘土を
   薄く挽けるようになったのです。
   薄くできたから、粘土の壁がヨレヨレして壊れるのです。

   以前は、厚くしか挽けないのに壊れていたのですから、大きな進歩です!
   前の作品が残っていたら比べてみてください。
   ずっと薄く挽けているはずです。
 
   あとは形にまとめる力がつけば、良い形に仕上がりますよ。
   も少し、がんばってみて!  

記事提供:津田沼陶芸教室

2013年3月29日金曜日

 Q:素焼きしたあとでは、どのくらい小さくなりますか? (質問箱68)

質問
 Q:素焼きしたあとでは、どのくらい小さくなりますか? (質問箱68)
 
 A:素焼きでは小さくなりません。

   粘土で形をつくった作品は、乾燥させると約10%縮みます。
   素焼きでは小さくなりませんが、
   本焼きで約5%縮みます(「焼け締まる」と言います」)。

   ですから完成した時には、
   粘土でつくったときの約85%くらいに小さくなっています。 

記事提供:津田沼陶芸教室

2013年3月27日水曜日

Q:素焼きのときと焼きあがりでは、どちらが重いですか? (質問箱67)

質問
 Q:素焼きのときと焼きあがりでは、どちらが重いですか? (質問箱67)
  
 A:素焼きの重さ+釉薬の重さ(乾燥時)=焼き上がりの重さです。
   つまり素焼きよりも少し重くなります。
 
   ただ、本焼きすると一回り小さくなるために、
   思ったよりも重く感じることがあります。    記事提供:津田沼陶芸教室

2013年3月26日火曜日

Q:お茶碗など、食器の重さはどのくらいが良いのでしょう? (質問箱66)

質問
  Q:お茶碗など、食器の重さはどのくらいが良いのでしょう? (質問箱66)

 A:お茶碗など、手に持って使う器で大切なのは重さです。
   では、適当な重さとは?
   このくらいの重さかなと予想して手を伸ばす、
   その予想した重さどおりの重さが良いと教わりました。
    
   予想よりも軽いとアレレ!?となるし、重いのも違和感がありますね。
   そんなことを考えながら「削り」作業をしてみてください。
 

記事提供:津田沼陶芸教室

2013年3月25日月曜日

Q:津田沼陶芸教室の体験レッスンで作れるのはどんなもの? (質問箱65)

質問
 Q:津田沼陶芸教室の体験レッスンで作れるのはどんなもの? (質問箱65)

 A:手びねりの場合
   粘土1Kgを使って2時間で作れるもの。
   お茶碗、カフェオレ・ボウルなら1個、湯飲みなら2個というのが一般的です。
   ※「全行程の体験レッスン」では取っ手のついたもの
    (コーヒーカップやマグなど)も作れます。

  
   電動ロクロの場合
   粘土2Kgを使って2時間で作れるもの。
   練習で作るのは数に制限はありませんから、心ゆくまで取り組めます。
   3個まで作品として残せます。焼き上がりをお楽しみに。 

記事提供:津田沼陶芸教室

2013年3月24日日曜日

Q:津田沼陶芸教室では焼きあがった作品を送ってもらえますか?

質問
 Q:津田沼陶芸教室では焼きあがった作品を送ってもらえますか? (質問箱64)

 A:焼きあがる日を連絡して、直接お渡しするようにしています。
   それは以下のような理由からです。

  1、焼きあがった作品を前にしたときの感動を、講師も共有したいから。
  2、高台部分のザラつきをなめらかにする(テーブルを傷つけないため)
    最終仕上げを、ご自分の手でしてもらいたいから。
  3、キレイなままで長く使っていただくために、
    使用前後のお手入れの仕方を、作品に沿ってレッスンします。 

記事提供:津田沼陶芸教室

2013年3月23日土曜日

Q:世界でいちばん陶芸のレベルが高い国はどこですか? (質問箱63)

質問
 Q:世界でいちばん陶芸のレベルが高い国はどこですか? (質問箱63)

 
 A:それは日本です!
   日本の器は多くの場合、手に持って使います。
   そのため、重さや重心の位置などにこまやかな配慮が払われます。
   また、唇を付けることも多いために、口縁部の口当たりなどにも気を遣います。   
   テーブルに置いたままフォークナイフで食事する欧米などと比べると
   日本の食器に求められるレベルのハードルの高さが際立ちます。
   日本の食生活の習慣が陶芸のレベルを支えています。

   抹茶茶碗など、お茶をおいしく飲むためにあらゆる工夫がされていて
   世界の「食器」の頂点といえるでしょう。
    

記事提供:津田沼陶芸教室

2013年3月22日金曜日

Q:体験レッスンで、規定の料金以外にかかるおカネはありますか?

質問
  Q:体験レッスンで、規定の料金以外にかかるおカネはありますか? (質問箱62)
 
 A:規定の費用以外にはいただきません。

   
   全行程の陶芸体験レッスン(計4回通っていただきます)は、¥10,000。
   1日陶芸体験レッスン(計2回通っていただきます)は、¥4,000。

   焼成費や電動ロクロ使用料などはかかりません。
   もちろん、どちらのレッスンでも、焼き上がり作品をお持ち帰りいただけます。 

記事提供:津田沼陶芸教室

2013年3月19日火曜日

Q:全行程の体験レッスンを希望しますが、「削り」はパスできますか?

質問
 Q:全行程の体験レッスンを希望しますが、「削り」はパスできますか?  (質問箱61)

 A:全工程の体験レッスンは4回通っていただきます。
   ご希望なら「削り」をパスすることはできますが、
   パスするのはもったいない!
 
   全工程の体験レッスンは、以下の4回受講していただきます。
   1、形をつくる 2、削り 3、釉薬をかける 
   4、作品渡しと、お手入れ方法をアドバイス

   「2、削り」をパスする場合は、講師があなたのかわりに削ります。
   でも、あなたが思っているよりも。ずっと大事な作業が「削り」です。

   「1、形をつくる」は、器の中を完成させます。
   「2、削り」は、器の外を完成させます。
   重さや、重心の位置などを決めるのも「削り」のときです。

   日本の器は手に持って使われることが多いために、
   「手取り」の印象はとても大切。
   外の形と、「手取り」の良さを削りによって決める工程なので、
   ぜひご自分の手で作業して納得のいく作品に仕上げてください。
   

記事提供:津田沼陶芸教室

2013年3月18日月曜日

Q:釉薬が泡立って焼きあがった作品があります。どうして? (質問箱60)

質問
 Q:釉薬が泡立って焼きあがった作品があります。どうして? (質問箱60)

 A:釉薬が泡立つ(ブクが出る)のは、織部釉や鉄釉など
   酸化金属が入っている釉薬でよく起きます。

   釉薬を厚くかけたのではありませんか?
   厚く掛けたつもりはなくても、大きな作品には厚く掛かりがちです。
   厚過ぎないよう注意すれば、ブクは防げます。
   

   高温になると釉薬から揮発する成分が抜け出るために、沸騰した状態になります。
   その状態のままで窯の火を落とすと、作品に泡立ちが残ります。
   
   釉薬を厚く掛けると、揮発するべき成分も多く含まれてしまいます。
   沸騰したままで焼成が終了してしまうことになるため、
   作品にブクが残ってしまいます。
 

記事提供:津田沼陶芸教室

2013年3月17日日曜日

Q:高台(器の底の丸い輪)はなんのためにあるのでしょう? (質問箱59)

質問
 Q:高台(器の底の丸い輪)はなんのためにあるのでしょう? (質問箱59)

 A:高台は「こうだい」と読みます。これがなかなかの優れものです。
   
   高台の高さがあるために、器の形にメリハリが効いて良いスタイルになります。

   乾燥時に底が板から浮いているために、早く乾燥します。
   
   釉薬を掛けるときに高台を持つと手に釉薬が付きません。
   手を洗うことなく、何個でも掛けることができます。

   使う人にとっても、底に指が掛かるために、しっかり持てます。

   教室で見ていると、浅い高台を削り出す人が多いのですが、
   後の作業のしやすさ、使うときの安定感を考えると
   最低3ミリの高さは欲しいです。
   僕は5ミリくらいのしっかりした高台が好きです。 

記事提供:津田沼陶芸教室

2013年3月15日金曜日

Q:焼きあがった作品の釉薬が泡立っていました。なんとかなる?(質問箱58)

質問
 Q:焼きあがった作品の釉薬が泡立っていました。なんとかなる? (質問箱58)

 A:釉薬が泡立つのは、焼成時間が足りなかった場合が多いです。
   ですから、もう一度焼いてやればキレイに溶けることが期待できます。
   
   二度焼きですから溶けすぎることもありますが、
   気に入った作品のときは二度焼きにチャレンジしてみる価値はありそうです。
    

記事提供:津田沼陶芸教室

2013年3月14日木曜日

質問

質問
 Q:陶芸を趣味にしたのですが、向いている性格ってありますか? (質問箱57)

 A:いろんなタイプの人が陶芸を面白いと思ってくれるようで
   特に向いている性格というのはないですね。

   あえて言えば、電動ロクロに夢中になる人は、向上心旺盛な人が多いです。
   努力しただけ上手になるのが自分で分かるのは楽しいです。

   手びねりが好きな人は、マイペース型でしょうか。
   じっくり自分のペースで取り組んでいます。

   電動ロクロはクルマでドライブ、手びねりはテクテクお散歩。
   たとえてみれば、そんな楽しみ方の違いでしょうか。

   几帳面すぎる性格の人は、陶芸に不満を感じることもあるようです。
   まっすぐに作ったつもりでも、焼きあがったときに歪んでいることもあるし、
   釉薬が思った色と違っていたり。

   でも、「そんなに几帳面でなくてもいいんだよ」と天然モノの粘土から
   教わることもあるようですよ。 

記事提供:津田沼陶芸教室

2013年3月12日火曜日

 Q:乾燥時に底割れすることが多いのですが、防ぐ方法は?(質問箱56)

質問
 Q:乾燥時に底割れすることが多いのですが、防ぐ方法は?(質問箱56)

   
 :底割れの原因は
   
   1、底が柔らかいうちに高台を削った。
   2、ロクロで挽いたとき、底に水が残っていた。
   3、底の粘土を良く締めておかなかった。

   などが考えられます。
   
   対策としては、
   ・底に触ってみて、ベトつかなくなってから削る。
   ・ロクロで挽くとき、底に溜まった水をスポンジで取る。
   ・作るとき、底の粘土を良く締めておく。
    ※「粘土を締める」というのは、手や道具で叩いたり圧力をかけたりして、
     粘土の粒子を密にしておくこと。



 

記事提供:津田沼陶芸教室

2013年3月11日月曜日

 Q:皿の高台はどのくらいの大きさに削るのが良いでしょう?

質問
 Q:皿の高台はどのくらいの大きさに削るのが良いでしょう?(質問箱55)

 A:お皿の高台サイズは、「口径の半分~三分の一」と覚えてください。

   皿の場合の高台のサイズを決めるのは2つの要素です。
   1、大きい方が安定する。
   2、小さいほうがスッキリして見える(使うときに高台が見えない)。
  
   このふたつをバランスさせる高台サイズ。
   それが、「口径の半分~三分の一」です。

   この大きさであれば、安定感、見た目の良さもOKです。 

記事提供:津田沼陶芸教室

2013年3月5日火曜日

 Q:津田沼陶芸教室で子供に体験レッスンを受けさせたいのですが、付き添う親は無料?

質問
 Q:津田沼陶芸教室で子供に体験レッスンを受けさせたいのですが、付き添う親は無料?(質問箱53)   

 A:付き添っていただくご家族は無料です。
   お子様の作業を手伝っていただいてもかまいません。

   ご自分も一緒に体験レッスンを受けたいという場合は、
   通常の体験レッスン料をいただいています。 

記事提供:津田沼陶芸教室

2013年3月4日月曜日

 Q:ロクロで良い形に挽けたのに、削りでヘンな形になるのはなぜ?

質問
 Q:ロクロで良い形に挽けたのに、削りでヘンな形になるのはなぜ?(質問箱52)

   
 A:
ロクロでは中の形を完成させます。
   内側の形に合わせて外側の形を整えるのが削りです。

   ロクロで良い形に挽けたと思っても、それは外側の形ではありませんか?
   中の形がキレイにできるようになれば、削ったあとの形もキレイになりますよ。
記事提供:<a href="http://www.ne.jp/asahi/yasuhiko/hayashi/tsudanuma/studio" target="_blank">津田沼陶芸教室</a> 
 

2013年3月2日土曜日

Q:家でも陶芸をしたいのですが、粘土の保管方法は?


●質問
 Q:家でも陶芸をしたいのですが、粘土の保管方法は?

 A:以下のものを用意してください。
   1、ビニール袋(ポリエチレン袋よりも湿気が逃げなくて良いです)
   2、封を切ったお菓子袋などをパッチンするもの(正式名称はなんだ?)
   3、フタのきっちり閉まるプラスチックの保管箱
    (100円ショップで売っている「パン屋さん」というのが、僕は気に入っています)

   粘土を1に入れて、2で袋の口をパッチンして、3の保存容器に入れて密封します。
   
   10キロ以上の粘土を保存したいときは、
   魚屋さんやスーパーでトロ箱(発泡スチロールの箱)をもらってきて、
   ビニール袋に入れた粘土を入れておけば乾燥しません。
 

記事提供:津田沼陶芸教室

2013年3月1日金曜日

質問 Q:ロクロを挽くとき左右どちらの手に力が入りますか?(質問箱51)

 Q:ロクロを挽くとき左右どちらの手に力を入れたらいいのでしょう?

 A:まっすぐ立ち上げるとき(たとえば湯飲みを挽く)は、力は左右均等です。
   加藤唐九郎さん(瀬戸の陶芸家、故人)のところにテレビの取材が入り、
   両方の手にセンサーをつけて、力の入り方を調べたそうです。
   結果は、左右まったく同じだったと、唐九郎さんがちょっと自慢そうに書いていました。

   壷のように外に膨らませるときには、内側に入れた右手に力を加えて、
   外側に押し出していきます。
  

記事提供:津田沼陶芸教室