2013年4月30日火曜日

Q:津田沼陶芸教室の釉薬(ゆうやく/うわぐすり)は、市販のものですか?

 Q:津田沼陶芸教室の釉薬(ゆうやく/うわぐすり)は、市販のものですか? (質問箱93)

 A:いいえ、大半は私(主宰の林)が調合した釉薬です。
 


   自分の作品のために調合したものが大半です。全体の8割くらいでしょうか。
   市販のものを使っている陶芸教室が多いようですから、
   当教室のように自前の釉薬を提供しているのは珍しいかもしれません。

   特に自前であることにこだわってはいません。
   市販の釉薬で良いものがあれば買えばいいのですが・・・なかなか。

   天然のワラ灰やイス灰など使っています。
   天然の素材からは、豊かで深みのある色調が生まれます。
   けっこう高価ですが、私の経験した感動が会員に伝わってほしいと思うからです。 

記事提供:津田沼陶芸教室

2013年4月29日月曜日

Q:柔らかすぎる粘土を適当な固さにする方法は?

 Q:柔らかすぎる粘土を適当な固さにする方法は? (質問箱92)

 A:木製の土練り台(作業台)で荒練り(あらねり)してください。
   
   荒練りは、粘土の質を均一にする練り方です。
   木製の台が湿り気を吸収してくれて適当な固さになります。

   吸収しきれないほど水分を含んだ柔らかい粘土は、
   石膏(せっこう)ボードの上で荒練りすれば作業は早いですよ。 
   
   ※荒練りの方法は、YouTubeなどインターネットで見られます。 

記事提供:津田沼陶芸教室

2013年4月28日日曜日

Q:素焼き前の作品に白化粧を掛けたいのですが、できますか?

 Q:素焼き前の作品に白化粧を掛けたいのですが、できますか? (質問箱91)

 A:私(林)のようにヒシャクで掛けるのは、初心者には難しいかも。

   削りが終わった時点(素焼き前)で、白化粧をヒシャクで掛けるのは
   けっこうワザが要ります。
   内側と外側に手早く掛けます。
   手間取ると、白化粧の水分がしみ込んで、壊れます。
   
   水分が蒸発しにくい雨の日や、薄く作りすぎたときには、
   私ですら失敗して壊れます。

   写真のように・・・・。

   掛け終ってしばらくして見ると、あらら壊れてる!
   自分でやってみると、かなりのショックです。
   みなさんにも、一度は体験してみてほしい気も・・・します。

   初めのうちは、白化粧をハケで塗ったり、
   作品の一部を白化粧を入れたボウルに浸けたりするのが無難ですね。
   慣れたら、勇気をもってヒシャク掛けに挑戦してみてください。

 

   素焼きしたあとで、素焼き用の白化粧を施す、という手もありますよ。
   これなら壊れることはありません。

 

記事提供:津田沼陶芸教室

Q:体験レッスンでは、作品に絵も描けますか?

Q:体験レッスンでは、作品に絵も描けますか? (質問箱90)

 A:絵が描きたかったら、描けますよ!

  

   体験レッスンは、以下のような進行になります。
   1、形づくり
   2、削り
   3、釉薬(ゆうやく)掛け
   4、仕上げと作品渡し

   4回の内の3回目に絵を描く作業をします。
   
   絵の具は、伝統的な呉須(ごす=コバルト)、鉄絵のほか
   12色の絵の具から選べます(釉薬の下に描くので「下絵の具」と呼びます)。

   そのあと透明の釉薬をかけて焼きます。
   ガラス質の釉薬で、あなたの描いた絵がコーティングされて
   いつまでも美しいまま楽しめます。 

記事提供:津田沼陶芸教室

2013年4月27日土曜日

Q:体験レッスンでは、作品に絵も描けますか?

 Q:体験レッスンでは、作品に絵も描けますか? (質問箱90)

 A:絵が描きたかったら、描けますよ!
  
   体験レッスンは、以下のような進行になります。
   1、形づくり
   2、削り
   3、釉薬(ゆうやく)掛け
   4、仕上げと作品渡し

   4回の内の3回目に絵を描く作業をします。
   
   絵の具は、伝統的な呉須(ごす=コバルト)、鉄絵のほか
   12色の絵の具から選べます(釉薬の下に描くので「下絵の具」と呼びます)。

   そのあと透明の釉薬をかけて焼きます。
   ガラス質の釉薬で、あなたの描いた絵がコーティングされて
   いつまでも美しいまま楽しめます。

 

記事提供:津田沼陶芸教室

2013年4月25日木曜日

Q:素焼きした作品のデコボコは、サンドペーパーで直せますか?

 Q:素焼きした作品のデコボコは、サンドペーパーで直せますか? (質問箱89)
  
 A:時間がもったいないです。
  
   時間をかければ平らにできなくはないですし、
   たとえば湯飲みの口を整えることもできます。
   でも、時間とサンドペーパーがもったいないです。

   粘土が半乾燥の時点なら、カンナやナイフ、スポンジなどで
   かんたんに削ったり、整えたりできます。

   陶芸は、どの時点で何をするかがとても大事です。
   形を作ったときに内側は完成。削りで外側と口が完成。
   素焼きではバリ(ガサガサしたところ)を取る。
   以上を作業のメドにしてください。 

記事提供:津田沼陶芸教室

2013年4月24日水曜日

Q:ロクロを挽いているうちに粘土の裾野が広がります。対策は?

 Q:ロクロを挽いているうちに粘土の裾野が広がります。対策は? (質問箱88)

 A:スポンジを使いましょう。

   

   裾野がだらしなく広がってしまうと、ロクロが挽きにくくなります。
   小まめに広がりを戻してやりましょう。
   
   

        スポンジを使うのがカンタン。
   水をよく絞って、丸めて持ちます。(回転が時計回りの場合は、左手で)
   粘土の裾野のキワに、写真のように押し付けてやります。

   できたくぼみの上の粘土を引き上げてやれば、
   当初の砲弾型に戻りますよ。 

記事提供:津田沼陶芸教室

2013年4月23日火曜日

Q:電気やガスの窯があるそうですが、作品に違いが出ますか?

 Q:電気やガスの窯があるそうですが、作品に違いが出ますか? (質問箱87)

 A:雰囲気が少し違いますね。
   
   窯には電気、ガス、灯油、薪(まき)などを使うものがあります。
  
   薪の窯の代表は、登り窯ですね。
   作品に灰が掛かって溶けたような効果を狙うのでなければ、
   ガス窯で焼いたものと区別がつきません。
   どちらも炎で焼くという共通点があります。

   灯油の窯は、焼いた経験がないのでコメントできませんが、
   薪やガスに似ていると思われます。
   コストが安いのですが騒音が出るために、
   人家が近い場所では使いにくそうです。

   電気の窯は電熱線で温度を上げます。
   
   私(主宰の林)の個人的な感想ですが、
   電気の窯で焼いた作品は、ほっこりと柔らかい印象です。
   ガスの窯で焼いた作品は、キリッとして厳しい感じがします。

   津田沼陶芸教室では、電気の窯とガスの窯を使っています。 

記事提供:津田沼陶芸教室

2013年4月22日月曜日

Q:粘土に空気が入っていると、素焼きで破裂するって本当?

 Q:粘土に空気が入っていると、素焼きで破裂するって本当? (質問箱86)
  
 A:ほんとうです!
   
   ですから粘土を練るとき、形をつくるときには細心の注意を払ってください。
   素焼きのときに破裂すると・・・・こうなります!

   窯から棚板を取り出して、手前にあった作品をどかした様子です。
   ドン!という音がして、粘土がくだけ散ります。
   窯の壁に破片が刺さることも。
   
   最悪の場合は、棚板が割れて崩れ落ちることがあります。
   このときは、私(林)がテスト用に作ったものが壊れただけで、
   会員の作品は無事だったので、ホッ!
   
   空気が入っていなくても、粘土が極端に厚い場合に破裂することがあります。
   この場合は、ふだん(800度まで、8時間)よりゆっくり温度をあげてやることで
   対応します。 

記事提供:津田沼陶芸教室

2013年4月21日日曜日

Q:削った粘土は、捨てるんですか?

 Q:削った粘土は、捨てるんですか? (質問箱85)

 A:そんなもったいないことはしません!

   「削ってカラカラになったのは、燃えるゴミの方に入れていいですか?」
   入会してすぐの会員に言われて驚きました。
   「粘土は燃えないでしょ!」「じゃ、燃えないゴミはどこに?」
   というような会話。燃えないけど、捨てません!
   
   粘土は、地面の下から掘り起こされて、丹念に木の根や小石を取り除かれます。
   さらに篩(ふるい)にかけたり、水簸(すいひ)して粒子をそろえたりします。
   私(林)は業者さんから粘土を買っているので、採掘したり、水簸をしたことは
   ありません。
   自分で採掘もしている知り合いの陶芸家によれば、手間ひまかけて作った粘土は
   どんなかけらでも捨てられないと言います。
   
   教室の床に落ちた粘土はゴミが混入するので敷地内の地面に捨てますが、
   それ以外は、再生して使いますよ。 

記事提供:津田沼陶芸教室

2013年4月20日土曜日

Q:ロクロを挽くとき「まだ厚い」と言われます。薄いほういいんですか?

 Q:ロクロを挽くとき「まだ厚い」と言われます。薄いほういいんですか? (質問箱84)

 A:上手になると、薄く挽けるようになります。
   適当な厚さというのがあって、薄ければよいというものではありませんが、
   「早く上手になってほしい」という思いを込めて「まだ厚い!」と
   先生は言うのでしょう。

   薄く挽くと良い、次のような理由があります。

   1、手に取ったときに心地良い、軽い器ができる。
   2、形がすっきりしたものになる。厚いと「どろん」と鈍い印象になりがち。
   3、削る粘土が少なくなって、削り作業がはかどる。
     粘土を再生する手間も少なくなる。 

記事提供:津田沼陶芸教室

2013年4月18日木曜日

Q:お皿の足がガタガタします。そうならない方法は? 

 Q:お皿の足がガタガタします。そうならない方法は? (質問箱83)

 A:足は3本が良いです。
   4本付けると、その内の1本が浮いてガタつくことがよくあります。
   水平に付けても、本焼きで皿がいくぶん歪むために
   浮く足ができてしまいます。
   3本なら、すべての足で支えることになるのでガタつきません。

   足を付ける位置は、写真のように指でVの字をつくってみて、
   その幅以内に付けるようにしましょう。
   その幅をこえると皿を支えきれずに、歪んで沈むことがあります。

   沈むことが予想される場所は、
   本焼するときに、足と同じ高さの粘土で支えてやりましょう。
 

記事提供:津田沼陶芸教室

2013年4月17日水曜日

Q:白化粧(しろげしょう)って何ですか?

 Q:白化粧(しろげしょう)って何ですか? (質問箱82)
 

 A:粘土の表面をカバーして、白色に装飾する技法のことです。
   鉄分を多く含む赤粘土に施すことが多いですが、
   白粘土に使っても白のグラデーションが美しく仕上がります。

   原料は、「カオリン」「白絵土(しろえど)」「陶石」「長石」など。
   釉薬のように水を加えて液状にしたもの(泥漿でいしょう)を
   ヒシャクで掛けたり、ハケで塗ったりします。

   「生化粧(なまげしょう)」は、素焼き前の作品に使用するもので、
   原料に「ガイロ目」などの粘土を加えます。
   「素焼き化粧」は、素焼き後に使用し、粘土類は加えません。 

記事提供:津田沼陶芸教室

2013年4月16日火曜日

Q:線で模様を彫るのに良い道具はありますか? (質問箱81)

 Q:線で模様を彫るのに良い道具はありますか? (質問箱81)

 A:インクの出なくなったボールペンが一番です!
   竹の串や、ヤスリ、釘などいろいろ試しましたが
   いちばん使いやすいのはボールペンでした。

   指で持って一定の圧をかけて線を引くための最先端の道具が
   ボールペンです。持ちやすく動かしやすくするための工夫が
   随所になされています。
   人間工学の粋をいただかない手はありません! 

記事提供:津田沼陶芸教室

2013年4月14日日曜日

Q:線を彫って花を描くには、どのタイミングが良いですか? (質問箱79)

 Q:線を彫って花を描くには、どのタイミングが良いですか? (質問箱79)

 A:削りが終わったあとですね。
   形作りしたばかりのときは、まだ柔らかすぎて
   線を彫るとバリがたくさん出てきたなくなります。
   
   削りが終わってから、半乾燥の状態で線を彫るとキレイにできます。
   彫る道具は、いろいろ試しましたが使い終わったボールペンが一番です! 

記事提供:津田沼陶芸教室

2013年4月13日土曜日

 Q:一種類の釉薬を掛けたのに、色がまだらに出たのはなぜ? (質問箱78)

 Q:一種類の釉薬を掛けたのに、色がまだらに出たのはなぜ? (質問箱78)

 A:釉薬が均一に掛かっていないからです。
   初心者のうちは釉薬を一度で上手に掛けられず、
   二度、三度と重ねて掛けることがあります。
   そのため釉薬に厚さの違いが出て、色がまだらになりやすいですね。
   
   上手になってからは、あえて色がまだらになることを狙って
   掛けることもあります。

   まだらになるのがイヤなら、霧吹きを使ったり、
   塗装するようにコンプレッサーを使えば均一に掛かります。
 

記事提供:津田沼陶芸教室

2013年4月7日日曜日

Q:電動ロクロを使うと、腰がかたまってしまいます。対策は? (質問箱77)

 Q:電動ロクロを使うと、腰がかたまってしまいます。対策は? (質問箱77)

 A:背筋は伸ばしていますか?
   背筋が伸びれば、腰に無理が来ません。

   背筋を伸ばすためには
   1、イスの位置をロクロに近くする。
   2、ロクロを挽くときに、膝にヒジをつけない。
 
   ※ヒジをつけて挽く人をよく見かけます。
    安定して挽きやすいと言いますが、それでは大きなものは挽けません。
    なるべく脇を開いて挽きましょう。
    そうすれば、背筋が伸びて腰もラクになります。
   ※主宰の林も初期には膝にヒジをつけて挽いていて腰痛に苦しみました。
    今は、腰痛はありません。 

記事提供:津田沼陶芸教室

2013年4月6日土曜日

Q:電動ろくろを使うとき、足が疲れます。どうすればいい? (質問箱76)

 Q:電動ろくろを使うとき、足が疲れます。どうすればいい? (質問箱76)

 A:ペダルのない左側に踏み板(フット・レスト)を置いていますか?
   クルマでアクセルにあたるのが、右足で踏むペダルです。
   左足も同じ高さにしないと脚が疲れます。

   津田沼陶芸教室では、厚手の板を2枚重ねてボンドで貼り付けて、
   これを写真のように左足の位置に置いています。
   右のペダルと同じ高さにするのがポイントです。 

記事提供:津田沼陶芸教室

2013年4月5日金曜日

Q:手びねりの良さについて教えてください。 (質問箱75)

質問
 Q:手びねりの良さについて教えてください。 (質問箱75)

 A:ひと言で言えば、人が作った温かさがある、ことでしょうか。
   電動ロクロを使ったものにくらべて、肩の力が抜けた「ほっこり」した 
   姿です。
   削り作業なども、重さやバランスなどを掌の中で確かめながら
   とことん自分好みの作品に仕上げることができます。 

記事提供:津田沼陶芸教室

2013年4月4日木曜日

Q:手びねりするとき、粘土の厚みはどうやって確認するのでしょう? (質問箱74)

質問
 Q:手びねりするとき、粘土の厚みはどうやって確認するのでしょう? (質問箱74) 

 A:手びねりでお茶碗などつくるのに、下の方の粘土が厚くなりがちです。
   削りの時の労力がたいへんなので、薄くしておきたいですね。
   「見えないところの厚みがどうしてわかるんですか?」と聞かれます。
   指が覚えているから、と答えます。

   タタラ板という、粘土の板を作るための木の板があります。
   厚さは3ミリ、5ミリ、8ミリ、10ミリなど。
   厚さの違う板を、親指と人差し指で挟んで厚さの感覚を覚えてください。

   タタラ板は陶芸用品としても売られていますが、
   ホームセンターの木工用品の売り場のほうがずっと安いです。 

記事提供:津田沼陶芸教室

2013年4月3日水曜日

Q:手びねりで作っているとフチがひび割れてきます。対策は?(質問箱73)

質問
 Q:手びねりで作っているとフチがひび割れてきます。対策は?(質問箱73)

 A:粘土がひび割れるのは、温かい指が粘土の湿気を奪うためです。
   お手拭きを濡らしたものを用意してください。

   強くしぼらないで、水をたくさん含ませておきましょう。
   手びねりで作りながら、ときどき指先をお手拭きで湿らせます。
 

記事提供:津田沼陶芸教室

2013年4月2日火曜日

Q:津田沼陶芸教室は、見学だけでもできますか? (質問箱72)

質問
 Q:津田沼陶芸教室は、見学だけでもできますか? (質問箱72)

 A:教室が開いている日なら、見学できますよ。
   
   開講日は第1、第2、第3週の金曜日と土曜日です。
   変更することもありますから、
   教室のカレンダー(ホームページの表紙に掲載)で確かめていただいて
   メールか電話でお申し込みください。
 

記事提供:津田沼陶芸教室

2013年4月1日月曜日

Q:津田沼陶芸教室では、粘土代と焼成費はいくら掛かりますか?(質問箱71)

質問
 Q:津田沼陶芸教室では、粘土代と焼成費はいくら掛かりますか?(質問箱71)

 A:粘土の種類によって値段が変わりますが、
   教室でよく使われる粘土は1Kg=250円です。

   焼成費は作品のサイズによって変わります。
   教室に一覧表が掲示してあります。

   だいたいのメドを書くと、以下のようになります。
   ご飯茶碗、700~800円
   コーヒーカップ、500~600円
   直径18センチの皿、1400~1500円 

記事提供:津田沼陶芸教室