2012年8月30日木曜日

●質問 Q:道具はたくさん揃えたほうがいいですか?


●質問
 Q:道具はたくさん揃えたほうがいいですか?

 A:「迷ったら買わないこと」これが僕のモットーです。
   他人が使っているのをみて、あんな道具が欲しいと思ったり、
   雑誌に載っている便利そうな道具を見て、買いまくってしまった私(林)の結論がこれです。

   初心者の時に必要なマイ・ツールとしては、以下の4点があれば十分です。
   形成用=写真の左から 針、弓、なめし皮、切り糸(しっぴき)、ヘラ
   削り用=カンナ

   私の陶芸教室時代の先生の言葉
  「手でできないものが、その先に道具をつけてできるわけがない」
   いまでも名言だと思っています。 

●質問 Q:作品を本焼したら歪(ゆが)んでしまったのはどうして?

●質問
 Q:作品を本焼したら歪(ゆが)んでしまったのはどうして?

 A:本焼きで最高温度になったときには、
   窯の中の作品は粘土をこねて作ったときよりも柔らかくなっています。
   ですから、重さに耐え切れず歪むことがあります。

   でも、人から見れば歪んだ姿でも、粘土にしてみればリラックスした、
   いちばん楽な姿勢になった、とも言えます。
   
   歪むことをあらかじめ考えて作る方法もありますが、
   わざとやろうとしてもなかなか出せない、味な歪みが出たりもしますよ。 

記事提供:津田沼陶芸教室

2012年8月29日水曜日

●質問 Q:津田沼陶芸教室では、酸化と還元の両方の焼成ができますか?

●質問
 Q:津田沼陶芸教室では、酸化と還元の両方の焼成ができますか?

 A:酸化・還元の両方ができます。
   
   私(林)が初めて陶芸を習った陶芸教室が、酸化と還元の両方ができる教室でした。
   陶芸の面白さに目覚めたのも、還元焼成の変化に富んだ焼き上がりがあったからこそ。
   粘土が荒々しい表情を見せたり、灰に含まれる鉄分が青く発色したり、
   銅分が紅になったり・・・・。
   
   還元は酸化に比べて焼く手間は掛かりますが、
   この面白さは会員にも味わってもらいたいので、酸化と還元の両方で焼いています。 

記事提供:津田沼陶芸教室

質問 Q:作品に入れる絵は、どうすれば集まりますか?

質問
 Q:作品に入れる絵は、どうすれば集まりますか?

 A:昔の陶器や漆の皿、そのほか蒔絵や水墨画、俳画などから、
   自分が気に入った絵をスケッチしておきます。
   
   津田沼陶芸教室にも、染付皿などからデザインをもらって図案帳を作っている会員がいます。
   絵のマネですが、自分が気に入った絵を集めているのですから、
   それは彼女の立派なオリジナル・コレクションです。
   また、絵をスケッチすることでセンスが養われて、オリジナル作品も描けるようになりますよ。

   僕がお勧めしたいもう一つは、花や草をスケッチしておくこと。
   いくつも咲いている花の中から、
   自分が「この花、きれいだな」と感じる花を描きます。
   その佇まいをきれいと感じるのは、あなたの感性です。
   そうして「私の好きな紫ツユクサ」、「私の好きな木槿(むくげ)」など
   絵の素材を増やしていきましょう。

   陶器に入れる絵を描くための作業ですが、自分にとっての美しいものを確認するいう
   とても豊かな世界への入口にもなります。 

記事提供:津田沼陶芸教室

2012年8月28日火曜日

質問 Q:私には「絵心」がありません。どうすれば作品に絵が描けますか?

質問
 Q:私には「絵心」がありません。どうすれば作品に絵が描けますか?

 A:「絵心」とは「絵の心得」のことですね。
   陶芸の場合は、上手な絵は描かなくてもいいですよ。
   「絵描きが描いたやきものの絵はつまらない」と言われます。
   その理由は、絵付けの段階で完成してしまっているから。
  
   1230~1250度になる窯の中で焼かれると、釉薬が化学反応します。
   「窯に絵を描かせる」と言うように、一本引いただけの線でも、濃淡が出たり、
   流れたりして、変化に富んだ色と質感の宇宙が現れます。

   上手な絵を描こうとしないで、自分が描いた絵を窯がどんなふうにアレンジしてくれるか
   楽しんでみてはいかがでしょう。 

記事提供:津田沼陶芸教室

2012年8月27日月曜日

●質問 Q:白粘土と赤粘土では、焼き上がりがどう違うんですか?

●質問
 Q:白粘土と赤粘土では、焼き上がりがどう違うんですか?

 
 A:
上に透明の釉薬を掛けて焼くと、白粘土は白っぽく焼きあがります。
   赤粘土は焼き方によって茶色や、クレイにあがります。
   
   粘土に鉄分が多いのが赤粘土、少ないのが白粘土です。
   そのほか粒子の細かさ、荒らさによっても焼き上がりの表情が違ってきます。
   あなたの表現したい方向に合わせて粘土を選んできださい。
   記事提供:津田沼陶芸教室

2012年8月26日日曜日

●質問 Q:ロクロの挽き方が、前にかよっていた教室と違うのはどうして?

●質問
 Q:ロクロの挽き方が、前にかよっていた教室と違うのはどうして?

 A:
ロクロの挽き方が違うというのは、よくあることです。
   先生が教わったところの先生の挽き方が違うということですね。
   その先生はまた、その先生から教わったわけで、
   そう考えると、技術というのは人から人に伝えられてきたのだと実感します。

   僕が唐津で教わったのは、土取りをしたあと左手の親指で穴を開けることからスタートします。
   瀬戸で修行している人に見せてもらったら、
   土取りしたあと皿のように開いてから筒を作ったので驚きました。

   ロクロの挽きかたが違うのは、教えた人のやり方に違いがあるから
   ということですね。
 

記事提供:津田沼陶芸教室

2012年8月25日土曜日

●質問 Q:ロクロの回転が、前にかよっていた教室と違うのはどうして?

●質問
 Q:ロクロの回転が、前にかよっていた教室と違うのはどうして?
 A
:ロクロで形を作るときは右回転(時計回り)が一般的です。
   でも、沖縄や丹波などは左回転です。

   削りは、瀬戸、京都、備前などが右回転。
   沖縄、有田、唐津、萩、丹波などは左回転です。

   手回しロクロの技術が中国から伝わったところ(右回転)と、
   足で蹴る蹴ロクロ(けろくろ)が朝鮮半島から伝わったところ(左回転)、
   と言われています。
   詳しく調べてみると深く、面白いことが分かりそうです。

   当教室では形成は右回転、削りは左回転で指導しています。
   右回転で削ると、カンナを左手に持ちかえたりする必要があって
   やや合理的ではないように感じますが、
   その方法でやってきた人にとっては、やりやすいのかもしれません。 

記事提供:津田沼陶芸教室

●質問 Q:釉薬がムラになって焼けたのに、先生が「いいね!」というのはどうして?

●質問
 Q:釉薬がムラになって焼けたのに、先生が「いいね!」というのはどうして?

 A:釉薬がムラに掛かったために焼き上がりに変化が出て面白みのある作品になったからです。
   作った人にとって予想外のものが上がってきたとき、「思っていたのと違う、ダメだ!」と思うか、
   「思っていたのと違うから、面白い!」と思うか。
   やきものがこちらの度量を試しているように感じることがあります。 

記事提供:津田沼陶芸教室

2012年8月24日金曜日

●質問 Q:釉薬が素焼きの表面にくっつくのはどうして?

●質問
 Q:釉薬が素焼きの表面にくっつくのはどうして?

 A:「接着剤が入っているんですか?」と聞かれたことがあります。
   釉薬には接着剤は入っていません。
   
   素焼きされた粘土は多孔質(穴のたくさん空いた状態)で、吸水性に富んでいます。
   水を含んだ釉薬が掛かると、その水分を急速に吸収するため、
   素焼きの表面に釉薬が残ります。

   厚い素焼きは水をたくさん吸収して、薄い素焼きは少ししか吸収しません。
   ですから、同じように釉薬に浸けても、厚い素焼きには釉薬が厚く掛かります。

   接着剤でくっついているわけではなく、釉薬の粉がただ載っているだけです。
   こすったり、ぶつけたりすると剥がれてしまいます。
   触るのは必要最低限にとどめておきましょう。 

記事提供:津田沼陶芸教室

2012年8月22日水曜日

●質問 Q:そちらの教室のやきものは「なに焼き」なのでしょうか?

●質問
 Q:そちらの教室のやきものは「なに焼き」なのでしょうか?

 A:教室の会員がつくる作品についても、私(主宰の林)のつくる物についても
   よく質問されます。そして、ちょっと困ってしまいます。
   なぜなら「なに焼き」でもないからです。
   しいて言えば私のものは「林焼き」。
   会員の大橋さんの作品は「大橋焼き」ということになります。

   唐津焼、信楽焼、備前焼、美濃焼、常滑焼、益子焼き・・・・など
   各地にさまざまな「○○焼き」があります。
   なせ「○○焼き」と名前が付いているか。それは産地のブランドだからです。
   
   「あ、備前焼フェアをやってる!ちょっとこの店、のぞいてみようか」と
   思ってもらえるメリットがあるからブランド名が付けられているのです。

   いっぽう陶芸作家の場合は、個人名がブランドです。
   信楽の粘土を使っているとしたら、それは作品をつくるうえで、
   その粘土が表現しやすいという理由からです。

   趣味で陶芸をしている人(教室の会員)は、「アマチュア陶芸作家」です。
   ですから、唐津の粘土を使っていても
   宮崎さんの作品は唐津焼ではなくて、「宮崎焼き」ですね。 

記事提供:津田沼陶芸教室

2012年8月21日火曜日

●質問 Q:釉薬は底までよくかき混ぜて!と言われました。どうして?

●質問
 Q:釉薬は底までよくかき混ぜて!と言われました。どうして?

 A:釉薬のかき混ぜ方が足りないと、本来の調合とは違うものになってしまいます。
   重いものが底に沈んでいるため、軽いものだけを掛けることになるからです。

   あとから掛ける人は軽いものが少ない調合になってしまうために、
   迷惑をかけることになります。
   
   釉薬はきちんと底までかき混ぜてください。 

記事提供:津田沼陶芸教室

2012年8月20日月曜日

●質問 Q:そちらの教室のやきものは「なに焼き」なのでしょうか?

●質問
 Q:そちらの教室のやきものは「なに焼き」なのでしょうか?

 A:教室の会員がつくる作品についても、私(主宰の林)のつくる物についても
   よく質問されます。そして、ちょっと困ってしまいます。
   なぜなら「なに焼き」でもないからです。
   しいて言えば私のものは「林焼き」。
   会員の大橋さんの作品は「大橋焼き」ということになります。

   唐津焼、信楽焼、備前焼、美濃焼、常滑焼、益子焼き・・・・など
   各地にさまざまな「○○焼き」があります。
   なせ「○○焼き」と名前が付いているか。それは産地のブランドだからです。
   
   「あ、備前焼フェアをやってる!ちょっとこの店、のぞいてみようか」と
   思ってもらえるメリットがあるからブランド名が付けられているのです。

   いっぽう陶芸作家の場合は、個人名がブランドです。
   信楽の粘土を使っているとしたら、それは作品をつくるうえで、
   その粘土が表現しやすいという理由からです。

   趣味で陶芸をしている人(教室の会員)は、「アマチュア陶芸作家」です。
   ですから、唐津の粘土を使っていても
   宮崎さんの作品は唐津焼ではなくて、「宮崎焼き」ですね。 

記事提供:津田沼陶芸教室

2012年8月19日日曜日

●質問 Q:釉薬は底までよくかき混ぜて!と言われました。どうして?

●質問
 Q:釉薬は底までよくかき混ぜて!と言われました。どうして?

 A:釉薬のかき混ぜ方が足りないと、本来の調合とは違うものになってしまいます。
   重いものが底に沈んでいるため、軽いものだけを掛けることになるからです。

   あとから掛ける人は軽いものが少ない調合になってしまうために、
   迷惑をかけることになります。
   
   釉薬はきちんと底までかき混ぜてください。 

記事提供:津田沼陶芸教室

2012年8月14日火曜日

●質問 Q:家でも陶芸をしたいのですが、粘土の保管方法は?


●質問
 Q:家でも陶芸をしたいのですが、粘土の保管方法は?

 A:粘土を保管するにはビニール袋に入れましょう。
   スーパーでくれるポリエチレン袋は湿気が逃げるので、ビニール袋に入れます。
   口のところでクルクル巻いて、そこを下にして湿気が逃げないようにします。
   発泡スチロールのトロ箱に入れて、ときどき霧吹きしてやれば
   粘土は柔らかいままです。
 

記事提供:津田沼陶芸教室

質問 Q:作りたい形をになかなかできません。どうすれば上手になりますか?

●質問
 Q:作りたい形をになかなかできません。どうすれば上手になりますか?
 
 A:
作りたい形を、先ず紙に描いてください。
   その絵を横に置いて、確認しながら形を作っていきましょう。
   「絵に描けないものが、立体にできるわけがない」と
      僕(主宰の林)はよく言います。

   絵に描くと、自分のあいまいだったイメージがはっきりしたものに変わります。
   たとえば「ふわっとした形」を作りたいのなら、それがどんなカーブなのか
   紙に描いてみましょう。
   
   あなたのイメージしたものにグッと近いものができあがるはずです。 

記事提供:津田沼陶芸教室

2012年8月13日月曜日

●質問 Q:乾燥した作品に触ろうとしたら注意されました。どうして?

●質問
 Q:乾燥した作品に触ろうとしたら注意されました。どうして?

 A:粘土が白く乾燥した状態は、いちばんもろくて壊れやすいときです。
   梱包用のプチプチクッションで巻いてダンボールに入れても、
   クルマで運んだら何個かは壊れることが多いです。

   特に取っ手のあるもの、コーヒーカップなどは要注意です。
   津田沼陶芸教室でも、会員が私のカップを手にしたとたん、
   取っ手だけが手に残って、ガシャン!
   
   話しておかなかったのがいけないのですが、
   教室の乾燥棚にある作品には、決して手を触れないようにしてください。 

記事提供:津田沼陶芸教室

2012年8月12日日曜日

質問 Q:粘土どうしをくっつけるには、接着剤は何を使うんですか?

●質問
 Q:粘土どうしをくっつけるには、接着剤は何を使うんですか?

 A:粘土を水で溶いたペースト状のもので
   「どべ」とか「ぬた」と呼ぶものを使います。
   強力な接着力で、乾いたあとムリに剥がそうとすると、
   接着面ではないところが剥がれてしまうくらいです。

   ロクロを使ったときに出るものや、
   削りクズに水を加えればかんたんに作れます。 

記事提供:津田沼陶芸教室

2012年8月11日土曜日

●質問 Q:焼き方には「酸化」と「還元」があるそうですが、どう違うんですか?


●質問
 Q:焼き方には「酸化」と「還元」があるそうですが、どう違うんですか?

 A:「酸化焼成」は酸素をたくさん取り入れながら焼く焼き方です。
   「還元焼成」は、酸素不足の状態で焼く焼き方です。

   伝統的な登り窯などでは、「酸化焼成」は炎ぼーぼー、
   「還元焼成」は煙もくもくの焼き方になります。
   ガス窯では、空気の取り入れ口を小さくして酸素不足にして「還元焼成」を行います。

   電気炉ではプロパンガスを点火したバーナーを差し込んで炉内を酸素不足の状態にします。

   焼き方を変えると、粘土や釉薬に含まれた金属の性質が変わります。
   例えば銅分は、酸化では緑に発色。織部釉の色になります。
   還元では紅に発色。辰砂(しんしゃ)や釉裏紅(ゆうりこう)の色です。
   焼き方を変えると緑になったり、紅になったり!
   とても不思議で、面白いことです。 

記事提供:津田沼陶芸教室

2012年8月10日金曜日

●質問 Q:素焼きは何のためにするんですか?

●質問
 Q:素焼きは何のためにするんですか?
 
 A:
釉薬(うわぐすり)を掛けるときに、壊れないようにするためです。
   素焼きは800度から850度で焼きます。
   そうすることで粘土の性質が変わって、水につけても壊れなくなります。
   本焼き(1250度くらい)するともっと固くなって壊れなくなりますが、
   吸水力もなくなります。

   水に溶いた釉薬がしっかり表面に付着して、しかも水を吸っても壊れない。
   粘土に両方の機能を持たせるために素焼きします。 

記事提供:津田沼陶芸教室

●質問 Q:素焼きは何のためにするんですか?

●質問 
 Q:素焼きは何のためにするんですか?

 A
:釉薬(うわぐすり)を掛けるときに、壊れないようにするためです。
   素焼きは800度から850度で焼きます。
   そうすることで粘土の性質が変わって、水につけても壊れなくなります。
   本焼き(1250度くらい)するともっと固くなって壊れなくなりますが、
   吸水力もなくなります。

   水に溶いた釉薬がしっかり表面に付着して、しかも水を吸っても壊れない。
   粘土に両方の機能を持たせるために素焼きします。 

記事提供:津田沼陶芸教室

2012年8月8日水曜日

質問 Q:陶芸は手びねりと電動ロクロ、どちらから始めるのが良いでしょうか?

●質問
 Q:陶芸を始めたいのですが、手びねりと電動ロクロ、どちらから始めるのが良いでしょうか?

 
 A:
どちらでもかまいません。
   ですが、少しだけ知っておいてほしいことがあります。

   電動ロクロで作りたいものができるようになるには時間がかかります。
   ですから、初めから「カフェオレ用のマグカップ」が作りたいんです」というオーダーに答えるのはむずかしい。
   まずは湯飲みを作ることから始めます。湯飲みはロクロの基本です。

   3か月ほどは湯飲みに挑戦してください。
   湯飲みができれば何でも作れます。口を広げればお茶碗、もっと広げればお皿。
   胴を膨らませれば壺・・・と自由自在です。
   ロクロはその前に座った時間だけ、確実に上手になります。
   自分が上手になってゆくのを実感できるのが、電動ロクロの醍醐味かもしれません。

   手びねりは、最初から実用のものが作れます。
   ひとつひとつ、手の中でいつくしみながら作り上げてゆく感じです。
   手に取ったときの重さなども、作りながら調整できます。
   機械づくりではないので、丸い形のものも、ふんわりした柔らかい調子のものに仕上がります。

   手びねりと電動ロクロ。
   自分がどちらが向いているかを知るには、両方やってみて楽しいほうを選びましょう。
   津田沼陶芸教室では、両方やっている会員も多いですよ。 

記事提供:津田沼陶芸教室

2012年8月7日火曜日

質問 Q:作った作品を持ち帰るまでに、どのくらいの日数がかかりますか?

●質問
 Q:作った作品を持ち帰るまでに、どのくらいの日数がかかりますか?

 A:あなたが粘土から作品を作ってから、お家に持ち帰りできるのは⇒
   最短で一か月。ふつうは一か月半~2か月後と考えてください。
   
   まず作業の流れを知ってください。

   1、粘土で形を作ったあなたの作品は、半日おいて少し乾燥させてからビニールでくるみます。
   2、翌週には少し固くなるので高台出しなどの削りができます。
   3、削り終わったら、完全に水分が抜けるまで自然乾燥させます(10日くらい)。
   4、完全乾燥したら素焼き(800℃くらい)します。
   5、素焼きしたものに、絵付けや釉掛けを行ないます。
   6、それを本焼き(1230℃~1250℃)して出来上がりです。

   ※窯がスカスカの状態では電気代やガス代がもったいないので、みなさんの作品があるていどたまってから
    素焼きや本焼きを行ないます。 

記事提供:津田沼陶芸教室

2012年8月6日月曜日

質問 Q:削りで出た粘土をかんたんに再生する方法はありますか?

●質問
 Q:削りで出た粘土をかんたんに再生する方法はありますか?

 A:
タオル(少量の粘土ならハンドタオルでもOK)を用意してください。
   1、タオルを広げます。
   2、削りで出た粘土をタオルに乗せてくるみます。
   3、タオルに水道の水を掛けます。
   4、良く絞ってから広げると、すぐ使える粘土に戻っています!  記事提供:津田沼陶芸教室

質問 Q:手びねりと電動ロクロ、どちらから始めるのが良いでしょうか?

●質問
 Q:陶芸を始めたいのですが、手びねりと電動ロクロ、どちらから始めるのが良いでしょうか?
 
 A
:どちらでもかまいません。
   ですが、少しだけ知っておいてほしいことがあります。

   電動ロクロで作りたいものができるようになるには時間がかかります。
   ですから、初めから「カフェオレ用のマグカップ」が作りたいんです」というオーダーに答えるのはむずかしい。
   まずは湯飲みを作ることから始めます。湯飲みはロクロの基本です。

   3か月ほどは湯飲みに挑戦してください。
   湯飲みができれば何でも作れます。口を広げればお茶碗、もっと広げればお皿。
   胴を膨らませれば壺・・・と自由自在です。
   ロクロはその前に座った時間だけ、確実に上手になります。
   自分が上手になってゆくのを実感できるのが、電動ロクロの醍醐味かもしれません。

   手びねりは、最初から実用のものが作れます。
   ひとつひとつ、手の中でいつくしみながら作り上げてゆく感じです。
   手に取ったときの重さなども、作りながら調整できます。
   機械づくりではないので、丸い形のものも、ふんわりした柔らかい調子のものに仕上がります。

   手びねりと電動ロクロ。
   自分がどちらが向いているかを知るには、両方やってみて楽しいほうを選びましょう。
   津田沼陶芸教室では、両方やっている会員も多いですよ。
    

        記事提供:津田沼陶芸教室

2012年8月5日日曜日

質問 Q:陶芸体験レッスンは手びねり、電動ロクロ、どちらがいいですか?

●質問
 Q:陶芸体験レッスンを受けたいのですが、
   手びねりと電動ロクロ、どちらが良いでしょうか?
 

 A:「いずれは電動ロクロをやりたいけど、初めは手びねりがいいでしょうか?」
   という質問をよく受けます。
   そんな人こそ、いきなり電動ロクロに挑戦してみてください。
   「体験レッスン」の良さは、思い切ってチャレンジできることです。
   
   使える食器を手でていねいに作りたい、という方は、
   手びねりの体験レッスンを受けてください。
   リハビリのために手指を動かしたいという方にも、手びねりをお勧めしています。 


     
        記事提供:津田沼陶芸教室

2012年8月2日木曜日

質問Q:菊練りを家で練習したいんですが、練る台などは必要ですか?

●質問
 Q:菊練りを家で練習したいんですが、練る台などは必要ですか?

 A:菊練りは、ご存じのように粘土から空気を抜く練り方です。
   練習したいという気持ち、いいですね!
   
   必要な道具としては、
   1、ベニヤ板の50センチ×50センチが一枚。裏に滑り止めのゴムを15センチ間隔くらいで
     貼っておけば、テーブルで練ってもずれないし、傷もつきません。
     ※キッチンのステンレスの上でやってみた、という方がいますが、
      「すべって練れなかった」とのこと。板を用意してください。
   2、板についた粘土をきれいにはがすには、ヘラが便利。
     キッチン用品の売り場にあるプラスティック製のものでいいでしょう。
   3、粘土の保管は、ビニール袋に入れて、トロ箱にしまっておけば乾燥を防げます。                  

                          記事提供:津田沼陶芸教室

2012年8月1日水曜日

質問Q:焼いたあと、釉薬にひびが出るものと出ないものがあるのはどうして?

●質問
 Q:焼いたあと、釉薬にひびが出るものと出ないものがあるのはどうして?

 

 A:釉薬に出るひびのことを貫入(かんにゅう)といいます。
   釉薬は焼くと溶けて、温度が下がると固まります。そのときに収縮します。粘土も収縮します。
   釉薬と粘土の収縮率がほぼ同じなら貫入は出ません。

   釉薬のほうが収縮率が大きいと、貫入が出ます。
   粘土のほうが収縮率が大きいと、釉薬が剥がれ落ちることがあります 

                記事提供:津田沼陶芸教室