●質問
Q:菊練りがうまくできません、どうすれば上達しますか?
A:菊練りは粘土に入り込んだ空気を抜く練り方です。
パン屋さんのパン生地の練り方と同じです。
「菊練り三年」などと言われますが、それほど難しくはありません。
教室で練り方を教えると、みなさん三ヶ月くらいで練れるようになります。
言葉だけでは教えにくいので、インターネットのユーチューブなどで見て
コツをつかんでください。
陶芸を始めたいと思っている人や、始めたばかりの人が 知りたいことをQ&Aで答えます。 自分が陶芸を始めたころに???と疑問を感じたことや、 会員のみなさんから質問されたことがもとになっています。
●質問
Q:菊練りがうまくできません、どうすれば上達しますか?
A:菊練りは粘土に入り込んだ空気を抜く練り方です。
パン屋さんのパン生地の練り方と同じです。
「菊練り三年」などと言われますが、それほど難しくはありません。
教室で練り方を教えると、みなさん三ヶ月くらいで練れるようになります。
言葉だけでは教えにくいので、インターネットのユーチューブなどで見て
コツをつかんでください。
●質問
Q:初心者の参考になる本で、おすすめは?
A:僕(林)が読んで、とてもためになったり役に立った本を紹介します。
休刊などのものは、ネットで手に入ります。
1、技法についての入門書としては
・「季刊 つくる陶磁郎」入澤企画制作事務所編 双葉社
※作家の技法を、そこまで公開するの!?と驚くほど教えてくれました。
創刊号から休刊まで12年にわたってエッセイを連載させていただきました。
美しく志を感じさせる素晴らしい雑誌でした。
・「絵付けで楽しい陶芸」などの、「○○で楽しい陶芸」シリーズ。
視覚デザイン研究所
※線を引きまくり、ページがバラバラになるまで読みました。
・「陶芸入門コツのコツ」望月集 著 NHK出版
※陶芸はなんでもありだし、楽しいなと思わせてくれる。
・「電動ロクロとことんマスター」野田耕一 著 誠文堂新光社
※職人技だったロクロを、じつに理論的に教えてくれる。
・「陶芸の伝統技法」大西政太郎 著 理工学社
※高価で分厚い本ですが、僕は陶芸を始めてすぐに4回読みました。
陶芸とはとういうものかが、大づかみできたように思います。
2、陶芸の歴史と現代の課題については
・「日本陶磁の一万二千年」 矢部良明 著 平凡社
・「現代陶芸の造形思考」 金子賢治 著 阿部出版
3、陶芸エッセイ(広告です!)
・「週末陶芸のすすめ」林寧彦 著 文春文庫プラス
※趣味として陶芸教室に通い始めてから5年後に日本伝統工芸展に
初入選するまでの涙と笑いの奮闘記。
★アマゾン FUMさんのレビュー (ちょっとうれしかったので掲載!)
「陶器好きが高じて陶芸教室に通い始めたところ、すっかり魅了されていて、
こちらの本に出会いました。
作者ののめりこんで行く様子が自分のことのように感じられ、
その奮闘ぶりも含めて楽しく読ませてもらいました。
これから陶芸を始めようと思っている方、陶芸を始めたばかりの方、
陶芸歴のある方にも楽しく読めるおすすめです。」
●質問
Q:掛けた時に黒かった釉薬が、白く焼きあがるのはなぜ?
A:掛けるときの釉薬の色と焼き上がりの色とは、あまり関係ありません。
教室にある黒い釉薬は、原料にワラ灰を使っているから。
黒色は炭素の色で、1250度で焼くと炭素は燃えてなくなります。
ワラ灰は高温でも溶けにくく、焼き上がりは乳白色になります。
弁柄(酸化第二鉄)を調合した黒天目は、掛けるときは真っ赤ですが、
焼き上がりは黒くなります。
「え、この赤いのが黒くなるんですか!?」と驚く人を見ると、
自分も驚いたことを思い出して懐かしいです。
●質問
Q:土(粘土)に触るのに手がしっとりするのはなぜ?
A:土(粘土)に触っているのに、ガーデニングなどと違って手荒れしにくいですね。
作業が終わったあとは、むしろしっとり。
女性会員が「手の甲で作業したいくらいです」と冗談を言うほどです。
粘土の中には空気がないために、微生物が繁殖しにくいからではないでしょうか。
専門的なことはよく分かりませんが、たしかに陶芸家には手のキレイな人が多いですね。
「泥んこ美容」もあるくらいですから、肌に良い成分も粘土には含まれていそうです。
Q:津田沼陶芸教室では、子供も教えてもらえるのでしょうか?
A:小学生以上ならOKです。
小学生の場合は、お母さんなど家族の方の付き添いをお願いしています。
お子さんの作る傑作を褒めてあげてください。(付き添いの方は無料です)
●質問
Q:津田沼陶芸教室では、家で作った作品も焼いてもらえますか?
A:次の条件を満たせば焼成できます。
1、当教室の会員であること。
2、当教室で購入した粘土で作った作品であること。
3、当教室の釉薬を掛けること。
※正体不明の粘土や釉薬は教室の窯を痛める危険があるために、
原則としてお断りしています。
●質問
Q:使いやすい大きさのお皿を作るにはどうすればいい?
A:昔から決まっているサイズで作れば、使いやすい皿ができます。
たとえば
6寸皿(径18cm)は、一人分のおかず皿としてちょうど良い大きさ。
7寸皿(21cm)は、そこからみんなで取り分けるのに良いサイズで、
カレー、パスタなどの一人用の皿にも良い。
5寸皿(15cm)は、各自の取り皿用や、ケーキなどの菓子皿に最適。
4寸皿(12cm)は、おひたしや、お漬物にぴったり!
作ったあと乾燥と本焼きで約15%小さくなります。
ですから作るときには収縮分を見越して、
6寸皿なら、18センチ×1.15=20.7センチで作るようにしましょう。
また、外で食事したときなど、使いやすそうな器だなと思ったら、
縦、横、高さのサイズをメモしておくのもいいですね。
ホームセンターなどで、「ご自由にお使いください」と表示されている
紙のメジャーをもらってお財布に入れておくと便利です。
●質問
Q:鉄絵を描いて時間が経ったのに、触ったら手に付いたのはどうして?
A:鉄絵や下絵の具などで素焼きの表面に描いた線や絵は、
素焼きが水分を吸うことで付着しています。
乾くと、素焼きの表面に粉がのっている状態ですから、
触ると手に付いたり剥がれたりします。
油絵などは時間が経てば固まりますが、
鉄絵や下絵の具は余計に手にくっつきます。
器を触るときは、絵のない部分を持つようにしましょう。
●質問
Q:釉薬を掛けたあとの小さな穴や釉だれは、そのまま焼いても大丈夫?
A:灰を使った釉薬ならそれほど気にしなくてもかまいませんが、
石灰を使ったものや、灰の入っていないものは、
痕がそのまま残りやすいので修正しておきましょう。
空気の抜けた小さな穴は、指先でなでて消します。
釉だれ(釉薬の垂れたあと)は、剣先やナイフで削ってから指で均します。
Q:釉薬を掛けたあと、ガラス片をのせて焼いたらどうなりますか?
A:キレイに発色しますよ。
たとえば透明釉を掛けた皿に色ガラスをのせて本焼きすると、
器のくぼみに溶けた色ガラスが溜まって美しく発色します。
色ガラスの周囲にガラスと釉薬が混ざった部分ができて、
その外側はふつうに釉薬がかかった状態で焼きあがります。
窯の温度の上昇によって先に色ガラスが液体化(700度くらいで)して、
まだ粉末状の釉薬を外側に押しのけて、
さらに温度が上がると(1100度くらい)釉薬が溶けるために
上のような模様ができると考えられます。
ガラス片は、気に入った色のワインボトルを残しておいて砕いたり、
(くれぐれも、ケガしないように)
浜辺に行ったときに拾い集めてくるのも楽しいですよ。
●質問
Q:ロクロの挽き方や、作り方を教わってもすぐに忘れてしまいます。忘れないコツは?
A:ノートを取ることですね。
私(林)について言えば、陶芸教室に通い始めてすぐにノートにメモするようになりました。
今も続けていて、20数冊になりました。
忘れないうちに書くのがコツで、唐津で教わっていた時には、
一時間に一本しかない帰りのバスを待ちながらバス停で書きました。
図にして描いてみれば、「あれ?右手の中指はどこに置くんだ?」などと考えるので
わかったつもりで済ましていたことが、「あ、わかった!」に変わります。
●質問
Q:作品を本焼したら歪(ゆが)んでしまったのはどうして?
A:本焼きで最高温度になったときには、
窯の中の作品は粘土をこねて作ったときよりも柔らかくなっています。
ですから、重さに耐え切れず歪むことがあります。
でも、人から見れば歪んだ姿でも、粘土にしてみればリラックスした、
いちばん楽な姿勢になった、とも言えます。
歪むことをあらかじめ考えて作る方法もありますが、
わざとやろうとしてもなかなか出せない、味な歪みが出たりもしますよ。
●質問
Q:津田沼陶芸教室では、酸化と還元の両方の焼成ができますか?
A:酸化・還元の両方ができます。
私(林)が初めて陶芸を習った陶芸教室が、酸化と還元の両方ができる教室でした。
陶芸の面白さに目覚めたのも、還元焼成の変化に富んだ焼き上がりがあったからこそ。
粘土が荒々しい表情を見せたり、灰に含まれる鉄分が青く発色したり、
銅分が紅になったり・・・・。
還元は酸化に比べて焼く手間は掛かりますが、
この面白さは会員にも味わってもらいたいので、酸化と還元の両方で焼いています。
質問
Q:作品に入れる絵は、どうすれば集まりますか?
A:昔の陶器や漆の皿、そのほか蒔絵や水墨画、俳画などから、
自分が気に入った絵をスケッチしておきます。
津田沼陶芸教室にも、染付皿などからデザインをもらって図案帳を作っている会員がいます。
絵のマネですが、自分が気に入った絵を集めているのですから、
それは彼女の立派なオリジナル・コレクションです。
また、絵をスケッチすることでセンスが養われて、オリジナル作品も描けるようになりますよ。
僕がお勧めしたいもう一つは、花や草をスケッチしておくこと。
いくつも咲いている花の中から、
自分が「この花、きれいだな」と感じる花を描きます。
その佇まいをきれいと感じるのは、あなたの感性です。
そうして「私の好きな紫ツユクサ」、「私の好きな木槿(むくげ)」など
絵の素材を増やしていきましょう。
陶器に入れる絵を描くための作業ですが、自分にとっての美しいものを確認するいう
とても豊かな世界への入口にもなります。
質問
Q:私には「絵心」がありません。どうすれば作品に絵が描けますか?
A:「絵心」とは「絵の心得」のことですね。
陶芸の場合は、上手な絵は描かなくてもいいですよ。
「絵描きが描いたやきものの絵はつまらない」と言われます。
その理由は、絵付けの段階で完成してしまっているから。
1230~1250度になる窯の中で焼かれると、釉薬が化学反応します。
「窯に絵を描かせる」と言うように、一本引いただけの線でも、濃淡が出たり、
流れたりして、変化に富んだ色と質感の宇宙が現れます。
上手な絵を描こうとしないで、自分が描いた絵を窯がどんなふうにアレンジしてくれるか
楽しんでみてはいかがでしょう。
●質問
Q:ロクロの挽き方が、前にかよっていた教室と違うのはどうして?
A:ロクロの挽き方が違うというのは、よくあることです。
先生が教わったところの先生の挽き方が違うということですね。
その先生はまた、その先生から教わったわけで、
そう考えると、技術というのは人から人に伝えられてきたのだと実感します。
僕が唐津で教わったのは、土取りをしたあと左手の親指で穴を開けることからスタートします。
瀬戸で修行している人に見せてもらったら、
土取りしたあと皿のように開いてから筒を作ったので驚きました。
ロクロの挽きかたが違うのは、教えた人のやり方に違いがあるから
ということですね。
●質問
Q:ロクロの回転が、前にかよっていた教室と違うのはどうして?
A:ロクロで形を作るときは右回転(時計回り)が一般的です。
でも、沖縄や丹波などは左回転です。
削りは、瀬戸、京都、備前などが右回転。
沖縄、有田、唐津、萩、丹波などは左回転です。
手回しロクロの技術が中国から伝わったところ(右回転)と、
足で蹴る蹴ロクロ(けろくろ)が朝鮮半島から伝わったところ(左回転)、
と言われています。
詳しく調べてみると深く、面白いことが分かりそうです。
当教室では形成は右回転、削りは左回転で指導しています。
右回転で削ると、カンナを左手に持ちかえたりする必要があって
やや合理的ではないように感じますが、
その方法でやってきた人にとっては、やりやすいのかもしれません。
●質問
Q:釉薬がムラになって焼けたのに、先生が「いいね!」というのはどうして?
A:釉薬がムラに掛かったために焼き上がりに変化が出て面白みのある作品になったからです。
作った人にとって予想外のものが上がってきたとき、「思っていたのと違う、ダメだ!」と思うか、
「思っていたのと違うから、面白い!」と思うか。
やきものがこちらの度量を試しているように感じることがあります。
●質問
Q:釉薬が素焼きの表面にくっつくのはどうして?
A:「接着剤が入っているんですか?」と聞かれたことがあります。
釉薬には接着剤は入っていません。
素焼きされた粘土は多孔質(穴のたくさん空いた状態)で、吸水性に富んでいます。
水を含んだ釉薬が掛かると、その水分を急速に吸収するため、
素焼きの表面に釉薬が残ります。
厚い素焼きは水をたくさん吸収して、薄い素焼きは少ししか吸収しません。
ですから、同じように釉薬に浸けても、厚い素焼きには釉薬が厚く掛かります。
接着剤でくっついているわけではなく、釉薬の粉がただ載っているだけです。
こすったり、ぶつけたりすると剥がれてしまいます。
触るのは必要最低限にとどめておきましょう。
●質問
Q:そちらの教室のやきものは「なに焼き」なのでしょうか?
A:教室の会員がつくる作品についても、私(主宰の林)のつくる物についても
よく質問されます。そして、ちょっと困ってしまいます。
なぜなら「なに焼き」でもないからです。
しいて言えば私のものは「林焼き」。
会員の大橋さんの作品は「大橋焼き」ということになります。
唐津焼、信楽焼、備前焼、美濃焼、常滑焼、益子焼き・・・・など
各地にさまざまな「○○焼き」があります。
なせ「○○焼き」と名前が付いているか。それは産地のブランドだからです。
「あ、備前焼フェアをやってる!ちょっとこの店、のぞいてみようか」と
思ってもらえるメリットがあるからブランド名が付けられているのです。
いっぽう陶芸作家の場合は、個人名がブランドです。
信楽の粘土を使っているとしたら、それは作品をつくるうえで、
その粘土が表現しやすいという理由からです。
趣味で陶芸をしている人(教室の会員)は、「アマチュア陶芸作家」です。
ですから、唐津の粘土を使っていても
宮崎さんの作品は唐津焼ではなくて、「宮崎焼き」ですね。
●質問
Q:釉薬は底までよくかき混ぜて!と言われました。どうして?
A:釉薬のかき混ぜ方が足りないと、本来の調合とは違うものになってしまいます。
重いものが底に沈んでいるため、軽いものだけを掛けることになるからです。
あとから掛ける人は軽いものが少ない調合になってしまうために、
迷惑をかけることになります。
釉薬はきちんと底までかき混ぜてください。
●質問
Q:そちらの教室のやきものは「なに焼き」なのでしょうか?
A:教室の会員がつくる作品についても、私(主宰の林)のつくる物についても
よく質問されます。そして、ちょっと困ってしまいます。
なぜなら「なに焼き」でもないからです。
しいて言えば私のものは「林焼き」。
会員の大橋さんの作品は「大橋焼き」ということになります。
唐津焼、信楽焼、備前焼、美濃焼、常滑焼、益子焼き・・・・など
各地にさまざまな「○○焼き」があります。
なせ「○○焼き」と名前が付いているか。それは産地のブランドだからです。
「あ、備前焼フェアをやってる!ちょっとこの店、のぞいてみようか」と
思ってもらえるメリットがあるからブランド名が付けられているのです。
いっぽう陶芸作家の場合は、個人名がブランドです。
信楽の粘土を使っているとしたら、それは作品をつくるうえで、
その粘土が表現しやすいという理由からです。
趣味で陶芸をしている人(教室の会員)は、「アマチュア陶芸作家」です。
ですから、唐津の粘土を使っていても
宮崎さんの作品は唐津焼ではなくて、「宮崎焼き」ですね。
●質問
Q:釉薬は底までよくかき混ぜて!と言われました。どうして?
A:釉薬のかき混ぜ方が足りないと、本来の調合とは違うものになってしまいます。
重いものが底に沈んでいるため、軽いものだけを掛けることになるからです。
あとから掛ける人は軽いものが少ない調合になってしまうために、
迷惑をかけることになります。
釉薬はきちんと底までかき混ぜてください。
●質問
Q:家でも陶芸をしたいのですが、粘土の保管方法は?
A:粘土を保管するにはビニール袋に入れましょう。
スーパーでくれるポリエチレン袋は湿気が逃げるので、ビニール袋に入れます。
口のところでクルクル巻いて、そこを下にして湿気が逃げないようにします。
発泡スチロールのトロ箱に入れて、ときどき霧吹きしてやれば
粘土は柔らかいままです。
●質問
Q:作りたい形をになかなかできません。どうすれば上手になりますか?
A:作りたい形を、先ず紙に描いてください。
その絵を横に置いて、確認しながら形を作っていきましょう。
「絵に描けないものが、立体にできるわけがない」と
僕(主宰の林)はよく言います。
絵に描くと、自分のあいまいだったイメージがはっきりしたものに変わります。
たとえば「ふわっとした形」を作りたいのなら、それがどんなカーブなのか
紙に描いてみましょう。
あなたのイメージしたものにグッと近いものができあがるはずです。
●質問
Q:乾燥した作品に触ろうとしたら注意されました。どうして?
A:粘土が白く乾燥した状態は、いちばんもろくて壊れやすいときです。
梱包用のプチプチクッションで巻いてダンボールに入れても、
クルマで運んだら何個かは壊れることが多いです。
特に取っ手のあるもの、コーヒーカップなどは要注意です。
津田沼陶芸教室でも、会員が私のカップを手にしたとたん、
取っ手だけが手に残って、ガシャン!
話しておかなかったのがいけないのですが、
教室の乾燥棚にある作品には、決して手を触れないようにしてください。
●質問
Q:粘土どうしをくっつけるには、接着剤は何を使うんですか?
A:粘土を水で溶いたペースト状のもので
「どべ」とか「ぬた」と呼ぶものを使います。
強力な接着力で、乾いたあとムリに剥がそうとすると、
接着面ではないところが剥がれてしまうくらいです。
ロクロを使ったときに出るものや、
削りクズに水を加えればかんたんに作れます。
●質問
Q:焼き方には「酸化」と「還元」があるそうですが、どう違うんですか?
A:「酸化焼成」は酸素をたくさん取り入れながら焼く焼き方です。
「還元焼成」は、酸素不足の状態で焼く焼き方です。
伝統的な登り窯などでは、「酸化焼成」は炎ぼーぼー、
「還元焼成」は煙もくもくの焼き方になります。
ガス窯では、空気の取り入れ口を小さくして酸素不足にして「還元焼成」を行います。
電気炉ではプロパンガスを点火したバーナーを差し込んで炉内を酸素不足の状態にします。
焼き方を変えると、粘土や釉薬に含まれた金属の性質が変わります。
例えば銅分は、酸化では緑に発色。織部釉の色になります。
還元では紅に発色。辰砂(しんしゃ)や釉裏紅(ゆうりこう)の色です。
焼き方を変えると緑になったり、紅になったり!
とても不思議で、面白いことです。
●質問
Q:素焼きは何のためにするんですか?
A:釉薬(うわぐすり)を掛けるときに、壊れないようにするためです。
素焼きは800度から850度で焼きます。
そうすることで粘土の性質が変わって、水につけても壊れなくなります。
本焼き(1250度くらい)するともっと固くなって壊れなくなりますが、
吸水力もなくなります。
水に溶いた釉薬がしっかり表面に付着して、しかも水を吸っても壊れない。
粘土に両方の機能を持たせるために素焼きします。
●質問
Q:素焼きは何のためにするんですか?
A:釉薬(うわぐすり)を掛けるときに、壊れないようにするためです。
素焼きは800度から850度で焼きます。
そうすることで粘土の性質が変わって、水につけても壊れなくなります。
本焼き(1250度くらい)するともっと固くなって壊れなくなりますが、
吸水力もなくなります。
水に溶いた釉薬がしっかり表面に付着して、しかも水を吸っても壊れない。
粘土に両方の機能を持たせるために素焼きします。
●質問
Q:陶芸を始めたいのですが、手びねりと電動ロクロ、どちらから始めるのが良いでしょうか?
A:どちらでもかまいません。
ですが、少しだけ知っておいてほしいことがあります。
電動ロクロで作りたいものができるようになるには時間がかかります。
ですから、初めから「カフェオレ用のマグカップ」が作りたいんです」というオーダーに答えるのはむずかしい。
まずは湯飲みを作ることから始めます。湯飲みはロクロの基本です。
3か月ほどは湯飲みに挑戦してください。
湯飲みができれば何でも作れます。口を広げればお茶碗、もっと広げればお皿。
胴を膨らませれば壺・・・と自由自在です。
ロクロはその前に座った時間だけ、確実に上手になります。
自分が上手になってゆくのを実感できるのが、電動ロクロの醍醐味かもしれません。
手びねりは、最初から実用のものが作れます。
ひとつひとつ、手の中でいつくしみながら作り上げてゆく感じです。
手に取ったときの重さなども、作りながら調整できます。
機械づくりではないので、丸い形のものも、ふんわりした柔らかい調子のものに仕上がります。
手びねりと電動ロクロ。
自分がどちらが向いているかを知るには、両方やってみて楽しいほうを選びましょう。
津田沼陶芸教室では、両方やっている会員も多いですよ。
●質問
Q:作った作品を持ち帰るまでに、どのくらいの日数がかかりますか?
A:あなたが粘土から作品を作ってから、お家に持ち帰りできるのは⇒
最短で一か月。ふつうは一か月半~2か月後と考えてください。
まず作業の流れを知ってください。
1、粘土で形を作ったあなたの作品は、半日おいて少し乾燥させてからビニールでくるみます。
2、翌週には少し固くなるので高台出しなどの削りができます。
3、削り終わったら、完全に水分が抜けるまで自然乾燥させます(10日くらい)。
4、完全乾燥したら素焼き(800℃くらい)します。
5、素焼きしたものに、絵付けや釉掛けを行ないます。
6、それを本焼き(1230℃~1250℃)して出来上がりです。
※窯がスカスカの状態では電気代やガス代がもったいないので、みなさんの作品があるていどたまってから
素焼きや本焼きを行ないます。
●質問
Q:陶芸を始めたいのですが、手びねりと電動ロクロ、どちらから始めるのが良いでしょうか?
A:どちらでもかまいません。
ですが、少しだけ知っておいてほしいことがあります。
電動ロクロで作りたいものができるようになるには時間がかかります。
ですから、初めから「カフェオレ用のマグカップ」が作りたいんです」というオーダーに答えるのはむずかしい。
まずは湯飲みを作ることから始めます。湯飲みはロクロの基本です。
3か月ほどは湯飲みに挑戦してください。
湯飲みができれば何でも作れます。口を広げればお茶碗、もっと広げればお皿。
胴を膨らませれば壺・・・と自由自在です。
ロクロはその前に座った時間だけ、確実に上手になります。
自分が上手になってゆくのを実感できるのが、電動ロクロの醍醐味かもしれません。
手びねりは、最初から実用のものが作れます。
ひとつひとつ、手の中でいつくしみながら作り上げてゆく感じです。
手に取ったときの重さなども、作りながら調整できます。
機械づくりではないので、丸い形のものも、ふんわりした柔らかい調子のものに仕上がります。
手びねりと電動ロクロ。
自分がどちらが向いているかを知るには、両方やってみて楽しいほうを選びましょう。
津田沼陶芸教室では、両方やっている会員も多いですよ。
●質問
Q:菊練りを家で練習したいんですが、練る台などは必要ですか?
A:菊練りは、ご存じのように粘土から空気を抜く練り方です。
練習したいという気持ち、いいですね!
必要な道具としては、
1、ベニヤ板の50センチ×50センチが一枚。裏に滑り止めのゴムを15センチ間隔くらいで
貼っておけば、テーブルで練ってもずれないし、傷もつきません。
※キッチンのステンレスの上でやってみた、という方がいますが、
「すべって練れなかった」とのこと。板を用意してください。
2、板についた粘土をきれいにはがすには、ヘラが便利。
キッチン用品の売り場にあるプラスティック製のものでいいでしょう。
3、粘土の保管は、ビニール袋に入れて、トロ箱にしまっておけば乾燥を防げます。
●質問
Q:焼いたあと、釉薬にひびが出るものと出ないものがあるのはどうして?
A:釉薬に出るひびのことを貫入(かんにゅう)といいます。
釉薬は焼くと溶けて、温度が下がると固まります。そのときに収縮します。粘土も収縮します。
釉薬と粘土の収縮率がほぼ同じなら貫入は出ません。
釉薬のほうが収縮率が大きいと、貫入が出ます。
粘土のほうが収縮率が大きいと、釉薬が剥がれ落ちることがあります
質問
Q:粘土で作った作品は焼くと縮むと聞きました。
どのくらい小さくなるのでしょう?
A:形成した粘土の作品は、乾燥すると小さくなります。
それを素焼き(800℃くらいで焼く)」)しますが、素焼きでは小さくなりません。
素焼きしたものに絵付けしたり釉薬を掛けたあと、
本焼き(1230℃~1300℃で焼く)と
ふたたび縮みます。
粘土の乾燥時+本焼きの両方で⇒11%から16%縮小
(粘土の性質によって違います)。
粘土の種類や焼成する温度でも変化します。
自分がよく使う粘土を使って長さ10cm、幅1.5cmくらいの
粘土の板(たたら) を作ってテストしてみてはいかがでしょう。
質問
Q:電動ロクロはどのくらい練習すれば上手になるんでしょうか?
A:会員さんを指導してみての経験では、3か月がひとつのメドですね。
湯飲みが挽けるようになります。まだ肉厚すぎたり、
いびつだったりしますが、
ロクロが挽けるようになった楽しさを実感できます。
上達ぶりは、ちょうど体重が増えるときのようで、
ある日体重計に乗ってびっくり!のような、
急に上手になる日が来ます。
3か月のあとは、半年後くらいのときでしょうか。
そしてロクロの前に座るのが100時間をこえたころ、
ロクロのコツがつかめます。
「ああ、土が伸びるのって、このことだったんだ!」
と分かったときの気分は最高です。
そこまで上達するのに個人差はさほどありません。
ほんとうに、ある日突然、天使が微笑みます!
ロクロは技術ですからだれでも習得できます。
自転車に乗れるようになるのと同じです。
自転車に乗れるからと言って、みんなが競輪の選手になれないように、
ロクロの名人になるには才能も必要です。
でも、自転車でちょっと遠出をするくらいのレベルなら、
電動ロクロでもなれますよ!
質問
Q:陶芸教室で作った湯飲みで、茶碗蒸しができますか?
蒸したりしても割れたりしませんか?
A: 茶碗蒸し、できますよ。
「す=気泡」ができないように蒸す適温は 85~86℃と言われます。
まったく問題ない温度なので、安心して蒸してください。
記事提供:津田沼陶芸教室
A: きれいに彩られたヨーロッパ製の磁器のカップなどを電子レンジに入れて
バチバチと 火花が飛んで、色も焼け焦げてしまった経験をお持ちの方から
質問されます。
やきものを電子レンジに入れるのは避けた方が良いという人もいます。
高額の名品ならそうかもしれませんが、自分が作った器ならそれほど気にする必要はないでしょう。
ちなみに、私の自作の器を電子レンジに入れてトラブルが起きたことはありません。
ただし、金や銀や赤など、金属を使った上絵付けがされたものは、
電子レンジには入れないでください。変色したり、焦げたりします。
記事提供:<a href="http://www.ne.jp/asahi/yasuhiko/hayashi/tsudanuma/studio" target="_blank">津田沼陶芸教室</a>
A: きれいに彩られたヨーロッパ製の磁器のカップなどを電子レンジに入れて
バチバチと 火花が飛んで、色も焼け焦げてしまった経験をお持ちの方から
質問されます。
やきものを電子レンジに入れるのは避けた方が良いという人もいます。
高額の名品ならそうかもしれませんが、自分が作った器ならそれほど気にする必要はないでしょう。
ちなみに、私の自作の器を電子レンジに入れてトラブルが起きたことはありません。
ただし、金や銀や赤など、金属を使った上絵付けがされたものは、
電子レンジには入れないでください。変色したり、焦げたりします。